平成13年度観光の状況に関する年次報告
第1章 観光の現状はどうなっているか
第2節 ●国民の旅行に対する意識,経済環境の動向
経済優先から生活の豊かさへと国民の関心が移っていく中で,これまで以上に一層ゆとりや快適さというような価値が重要視されている。同時に,自分の価値を探求,実現していこうとする国民のライフスタイルが変化してきている。旅行は,日常生活圏を離れて多元的な地域の歴史や文化に触れ,交流し,学んでいく機会を得ることにより個人レベルにおいて多様な価値に視野が広がる機会のほか,自然の観察や身体を動かす機会をもたらす。自然・環境の保全への関心や高齢化社会を迎えた健康への意識の高まりをも背景に,国民の旅行に対する参加意識は年々高まってきている。他方,旅行関連支出は,景気悪化に伴い,所得の減少及び消費者マインドの低水準を背景として,減少している。
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