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平成13年度観光の状況に関する年次報告

第1章 観光の現状はどうなっているか

第2節 ●国民の旅行に対する意識,経済環境の動向

1 国民の旅行に対する意識の動向



  (1) レジャー・余暇生活への意識

国民の「レジャー・余暇生活」についての意識を見ると,満足度としては「満足」とする者の割合は女性で,「不満」とする者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。性・年齢別に見ると,「満足」とする者の割合は,女性の20歳代で,「不満」とする者の割合は,男性の30歳代から50歳代と女性の40歳代で,それぞれ高くなっている(表1-2-1)。

表1-2-1 現在の生活に対する満足度 ―レジャー・余暇生活―



また,現在どのようなことをして自分の自由になる時間を過ごしているか聞いたところ,「ラジオを聞いたり,テレビを見たりする」を挙げた者の割合が59.5%と最も高く,以下,「趣味を楽しむ」(40.9%),「新聞,雑誌などを読んだりする」(38.1%)などの順となっており,「旅行に行く」は20.3%となっている(図1-2-2)。

図1-2-2 自由時間の過ごし方



国民が今後の生活で特に重点をおきたい分野としては,「レジャー・余暇生活」を挙げる者が34.8%と最も多い。性・年齢別に見ると,男性が35.8%と高く,女性は33.9%であり,年齢別の割合は,男性の20歳代と女性の20歳代,30歳代,50歳代の順となっている(図1-2-3,図1-2-4)。

図1-2-3 今後の生活の力点




図1-2-4 今後の生活の力点(推移)




  (2) 余暇活動の今後の動向

(財)自由時間デザイン協会の「余暇活動に関する調査」によれば,余暇活動の今後の動向がどのようになっていくかを,参加希望率から現在の参加率を引いた潜在需要という視点から見ていくと,第1位は,性・年代を問わず「海外旅行」で,第2位が「国内観光旅行(避暑,避寒,温泉など)」で,観光旅行に対する潜在需要が,多種目に比べて圧倒的に大きくなっている(図1-2-5)。

図1-2-5 余暇活動の潜在需要



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