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平成13年度観光の状況に関する年次報告

第1章 観光の現状はどうなっているか

第4節 ●国内観光の動向

1 宿泊旅行の動向



  (1) 宿泊旅行の回数と宿泊数

平成13年における国民の宿泊を伴う国内旅行の回数及び宿泊数は,国土交通省が実施した調査から推計すると表1-4-1,図1-4-2,図1-4-3のとおりである。

表1-4-1 国民1人当たり平均宿泊旅行回数及び宿泊数




図1-4-2 国内宿泊旅行回数の目的別構成比率




図1-4-3 国内宿泊旅行宿泊数の目的別構成比率



1)宿泊旅行の回数
宿泊旅行に行った回数は,国民1人当たり平均2.26回(前年比11.7%減),国民全体では延べ2億8,700万回と推計され,前年比で大きく減少となった。また,観光及び兼観光は,前年と比較して平均回数で1.42回と減少した。これは,「業務」(同37%減)及び「業務兼観光」(同39%減)が大きく減少したことに伴うものであり,景気低迷化,企業が業務旅行を削減していることが背景にあるものと考えられる。旅行の種類別に見ると,「観光」が1人当たり平均1.29回(全旅行の57.1%),「家事・帰省」が同0.45回(同20.1%),「業務」が同0.25回(同10.9%),「兼観光(業務,家事・帰省のついでに1泊以上付け加えて観光を行った場合をいう。)」が同0.13回(同5.7%)となっている。
2)宿 泊 数
年間を通じた宿泊日数は,国民1人当たり平均4.31泊(前年比16.8%減),国民全体で延べ約5億4,700万泊と推計され,前年より大きく減少した。宿泊旅行に占める観光及び兼観光は1人当たり平均2.23泊と減少した。これは「業務」(同56%減)及び「業務兼観光」(同59%減)が大きく減少したことに伴うものである。旅行の種類別に見ると,「観光」が国民1人当たり平均1.93泊(全旅行の44.8%),「家事・帰省」が同1.30泊(同30.3%),「業務」が同0.54泊(同12.4%),「兼観光」が同0.31泊(同7.1%)となっている。

  (2) 宿泊観光・レクリエーション旅行の量と消費額

平成13年における国民の宿泊を伴う観光・レクリエーション旅行の回数及び宿泊数並びに消費額は,表1-4-4のとおりになっている。

表1-4-4 宿泊観光・レクリエーション旅行の量及び消費額



1)宿泊観光・レクリエーション旅行の量
観光と兼観光を合わせた宿泊観光・レクリエーション旅行の量は,旅行回数で国民1人当たり平均1.42回(延べ人数約1億8,000万人),宿泊数で同2.23泊(延べ宿泊数約2億8,400万泊)であり,旅行回数,宿泊数とも減少した。
2)宿泊観光・レクリエーション旅行の消費額
観光と兼観光を合わせた宿泊観光・レクリエーション旅行の消費額は国民1人当たり約5万3,500円,全体では約6兆8,000億円と推計され,前年に比べ大きく減少した。
国民1人当たりの消費額は,前年に比べて名目で7.0%減,実質で6.3%減となっている。
観光と兼観光を合わせた宿泊観光・レクリエーション旅行の回数を月別に見ると,依然として夏休みを取る機会の多い8月が高く,年間の14.0%を占めている(図1-4-5)。

図1-4-5 月別宿泊観光・レクリエーション旅行の回数(1人当たり平均)



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