平成13年度観光の状況に関する年次報告
第2章 21世紀における持続可能な観光に向けて ～WTO大阪総会の開催～
第4節 ●持続的発展可能な観光地づくりの取組み
1 持続可能な観光
1992年(平成4年),国連環境開発会議(地球サミット)で採択された「環境と開発に関するリオ宣言」の「持続可能な発展」(Sustainable Development)の原則は,地球温暖化,森林資源の破壊等の地球環境の悪化が深刻になるにつれ,より具体的な実践が求められている。
観光分野においても,ひとたび適切な対応を怠れば自然・文化遺産といった貴重な観光資源や周辺の環境を不可逆的に破壊するおそれがある。このため,「持続可能な発展」の考え方を観光に当てはめ,貴重な観光資源の世代を超えた継承をめざす「持続可能な観光」(Sustainable Tourism)の考え方が生まれ,国連や世界観光機関(WTO)を中心に,研究及び普及が進められている。
|
|
前(節)へ 次(節)へ