平成13年度観光の状況に関する年次報告
第4章 国内観光振興の施策
第1節 ●観光地の魅力の向上
3 観光地の地域づくり
地域固有の資源や特性を有効に活用しつつ,各地域が主体的に実施する観光を活かした地域づくりを支援している。
商店街の再活性化を図るため,中心市街地の関係者と地元自治体が一体となって策定する活性化計画に基づき,アクセシビリティーの確保と街並みの快適性の向上につき総合的かつ重点的に支援する賑わいのみちづくり事業を全国15箇所で実施した。
魅力と活力ある地域の形成に向けて,自然豊かな川を基軸にした人々の交流ネットワークの拠点となる,水辺プラザの整備を実施し,地域交流の拠点にふさわしい水辺空間として,堤防の緩傾斜化,親水護岸,水辺の広場整備等を行った。
ゆとりと潤いのある都市環境・生活環境の形成を求める国民の声が高まる中で,利用者や地域を訪れる人々の印象に残る,地域の特色性のある道路空間を整備することは,観光地を含めた中心市街地の活性化にも資するものである。
シンボルロード整備事業は,こうした都市や地方の顔となる街路を,その地域の象徴(シンボル)として整備するものであり,地域の特性を活かした沿道景観の形成,幅の広い歩道や電線類の地中化などについて,沿道住民や民間と一体となって実施するものである。
平成13年度においては,京都市の御池通りなど21箇所で整備をおこなった。
伝統的建造物群保存地区や重要文化財建造物等を含む地区において,その歴史的街並みの景観を活かした道すじの整備や電柱・電線の撤去等により,地区の歴史性を活かしたまちづくりを行う「身近なまちづくり支援街路事業(歴みち事業)」を推進している。平成13年度は,堀内地区(山口県)等で実施した。
身近なまちづくり支援街路事業(山口県柳井市古市金屋地区)
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