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平成13年度観光の状況に関する年次報告

第9章 観光に係る安全確保対策

第5節 ●気象等の情報の提供

1 台風・集中豪雨雪対策等観測予報体制の強化



  (1) 気象観測網

全国の気象状況を監視する気象観測網整備の一環として,地上気象観測装置16台,沖縄気象台管内のレーダーエコーデジタル化装置の改良・更新を行った。

  (2) 防災気象情報

平成12年度末に更新したスーパーコンピュータシステムを活用して,台風強度予報を48時間先まで延長するなど,台風・集中豪雨雪の監視・予報の高度化をしたとともに,予報の精度に応じた利用に供するため,週間天気予報の予報の信頼度に関する情報を付加した。
また,平成10年から北海道,東北,北陸の3地方を対象に発表してきた降雪量分布予報の実施地域を定常的な降雪がある全ての地域に拡大し,除雪対策などのための時間的・空間的にきめ細かい情報提供を開始した。

  (3) 警戒避難体制

土砂災害を防止するため,監視装置の設置などITを活用した情報基盤の整備を行い危機を的確に把握し,警戒避難体制の一層の整備を推進した。
また,「土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律」に基づく土砂災害警戒区域の警戒避難体制に関する事項を市町村地域防災計画に定めることとした。平成13年度から,土砂災害警戒区域等の指定等を促進するため基礎調査費の補助制度を創設した。

  (4) 河川情報等

出水・渇水時等における雨量,水位等の情報はもとより,河川・流域に関する情報を積極的に活用するため,インターネットを通じて情報を提供するとともに,河川の流況などのライブ映像などを指定公共機関であるNHKに提供することによりTV報道を通じて,各家庭に情報が提供されるよう努めた。
また,13年度は,関東・中部・近畿及び四国地方で渇水に見舞われたことから,渇水に関する情報を提供した。
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