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平成14年度において講じようとする観光政策

第4章 自然・文化遺産の保全

第3節 ●観光資源保護活動等の推進

1 観光資源保護思想等の普及



  (1) 観光週間

国民の観光に対する正しい観念の普及と観光資源の保全などについて広く国民に広報するため,第38回「観光道徳の高揚と観光資源の保護週間(観光週間)」(8月1日~7日)を実施し,関係各省庁及び都道府県において,それぞれ実施計画を立てて広く広報活動等を行うとともに,関係団体との緊密な連絡を図りつつ,観光道徳の普及・啓発,連続休暇の拡大・普及促進と長期滞在型旅行の普及,観光資源保護活動,美化清掃活動等について適切に指導を行う。

  (2) 自然保護思想

自然公園等の優れた自然に親しみ,その適正な利用と自然保護思想の普及等を図るため,「自然に親しむ運動」(7月21日~8月20日)期間中に,自然公園大会を開催するほか,全国各地で自然とのふれあいを推進するための各種野外活動を実施する。
また,4月29日のみどりの日に「自然に親しむみどりの日の集い」を10月には「全国・自然歩道を歩こう大会」を実施する。
さらに,「パークボランティア活動推進事業」,「自然環境学習指導者育成事業」,「子どもパークレンジャー」を実施することにより,自然とのふれあいを推進し,環境の大切さ及び社会への貢献の心を学ぶ機会を提供する。

  (3) 緑化思想

1) 全国植樹祭・全国育樹祭等の国土緑化運動をはじめ,青少年,都市住民を主体とした広範な国民が直接森林づくりに参加する活動等に対して助成する。
2) 巨樹・古木林や里山林など市民に身近な森林・樹木の保全管理技術を開発・普及する。
3) 「みどりの日」(4月29日),「みどりの週間」(4月23日~29日)を中心に,緑の募金や各種緑化活動等の全国的な展開を推進する。
4) 「春季における都市緑化推進運動」(4月~6月)や「都市緑化月間」(10月1日~31日)において,全国「みどりの愛護」のつどい,全国都市緑化フェア等を開催するとともに,「みどりの愛護」功労者表彰,都市緑化及び都市公園等整備・保全・美化運動における都市緑化功労者表彰,その他の緑の保全・創出に係る表彰等を行い,広く都市緑化意識の高揚,緑豊かな魅力ある環境づくりを推進するための普及啓発を図る。
また,緑化活動に取り組む地域の団体に対して,緑の創出に必要な苗木や機材等に係る助成等を行う事業等を積極的に推進する。

  (4) 文化財愛護思想

文化財保護強調週間(11月1日~7日)には,文化財保護思想の高揚のため有効と思われる展示会や芸能発表会,史跡めぐり等各種行事を全国各地において実施するよう依頼し,文化財保護の充実に努める。
文化財防火デー(1月26日)には,全国的に文化財の防火演習等の運動を展開し,文化財愛護活動の高揚を図る。
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