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平成14年度において講じようとする観光政策

第5章 観光基盤施設の整備

第2節 ●道路の整備と公共交通機関等による輸送サービスの向上

1 道路



  (1) 高規格幹線道路と地域高規格道路

21世紀初頭までに高規格幹線道路ネットワークの形成を目標として重点的な整備を進めるとともに,「サービスエリア・パーキングエリアを活用した地域拠点整備事業」を推進する。
また,地域高規格道路については,引き続き整備を推進する。加えて道路交通情報通信システム(VICS)については,平成14年度中に,サービスの全国展開を概ね完了させるとともに,情報内容の改善と充実などサービスの向上を図る。

  (2) 一般国道と地方道

1)一般国道及び地方道において,道路防災総点検に基づき,防災・震災対策を推進し,道路ネットワークの整備を進めるとともに,特に人命の安全や安心な生活を確保する生命線となる道路の整備を推進する。また,歩道等交通安全施設の設置等の事業等を推進する。
2)交通混雑の著しい区間におけるバイパス及び環状道路の整備や狭あいなバス路線の整備等を推進する。
3)「交流ふれあいトンネル・橋梁整備事業」を推進する。
4)開発が不十分な地域等においては,奥地等産業開発道路整備計画に基づき,奥地等産業開発道路の整備を推進するほか,半島振興法,山村振興法,過疎地域自立促進特別措置法等に基づく道路の整備に特に配慮する。
5)地域連携総合支援事業を拡充し,観光振興施設整備とこれらの施設の共同利用に資する道路整備を一体的・総合的に推進する。
6)住民・道路利用者からの情報収集,インターネット等ITを活用した情報提供等道路管理の情報化を図り,地域と連携した防災管理体制の構築を進める。
新積雪寒冷特別地域道路交通確保五箇年計画に基づき,除雪,防雪等を推進する。特に中心市街地等において,積雪,凍結等の冬期特有のバリアを軽減する冬期バリアフリー対策を推進する。
7)主要な幹線道路等において,「道の駅」の整備を推進する。

  (3) 有料道路制度の活用による道路整備

高規格線道路を始めとする全国幹線道路網や都市高速道路網の整備を計画的に推進するほか,混雑解消のため緊急に改築を要する区間についてその整備を採算性を確保しつつ促進する。

  (4) 都市交通対策

都市内道路の体系的な整備を図り,連続立体交差事業や交通結節点等の整備など公共交通機関の利便性向上,安全な歩行空間整備を推進するほか,TDM施策を推進し,交通の円滑化を進める。
さらに,駐車需要が集中する地区において,駐車場案内システム,駐車誘導システムの整備を推進する。

  (5) 一般自動車道

民間事業者を中心とする一般自動車道は,観光レクリエーションに対するニーズが高度化・多様化している中で事業の活性化を図るため,必要な措置を講ずる。
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