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平成14年度観光の状況に関する年次報告

第1章 観光の現状

第2節 外国人の訪日観光の動向

1 外国人訪日観光の動向



  (1) 14年の訪日外国人旅行者数

平成14年における訪日外国人旅行者数は,対前年比9.8%増,467,408人増の5,238,963人となり,過去最高を記録した(図1-2-1,表1-2-2)(日本人海外旅行者数,訪日外国人旅行者数の推移の図は,図1-1-5参照)。

図1-2-1 訪日外国人旅行者数と伸び率の推移




表1-2-2 目的別訪日外国人旅行者数の推移



一時上陸客を除いた滞在者は前年比10.2%増の510万人でそのうち観光目的は前年比13.9%増の310万人,業務その他の目的が前年比5.0%増の201万人であった。訪日外国人全体に占める比率は観光目的が59.1%,業務その他目的が38.3%となっている。

  (2) 訪日外国人旅行者の国籍

国籍別の訪日外国人旅行者数は,14年は韓国が日韓共催の2002ワールドカップが開催されたこともあり,12.2%増の127万人と順調な伸びを維持し,4年連続で首位となった。次いで台湾が,成田空港暫定第2滑走路供用開始後,東京~台湾路線が大幅増便され,航空運賃が値下がりしたこともあり,同8.7%増の88万人と回復傾向にある。次いで,アメリカ73万人(同5.7%増),中国45万人(同15.6%増),香港29万人(同10.8%増)の順となっている。平成12年9月に訪日団体観光旅行が解禁された中国は特に観光客が好調な成長を維持している(表1-2-3,図1-2-4)。

表1-2-3 州別,国・地域別訪日外国人旅行者数の推移




図1-2-4 上位10カ国地域からの訪日外国人旅行者数の推移



地域別ではアジアが342万人で全体の65.2%を占め,次いで北アメリカ89万人(同17.1%),ヨーロッパが67万人(同12.8%),オセアニアが20万人(同3.8%)の順となっている(図1-2-5)

図1-2-5 州別,国・地域別訪日外国人旅行者の割合




  (3) 外国人の訪日旅行の特性

月別の訪日外国人数は,最も多いのが7月で52万人となっており,単月記録として初めて50万人を突破した。最も少なかったのが1月と12月で39万人であるが,昨年と比べると多い月と少ない月の差が小さくなったといえる(図1-2-6)

図1-2-6 月別訪日外国人旅行者数



訪日外国人の平均滞在日数は,8.3日となっている(表1-2-7)

表1-2-7 訪日外国人旅行者の平均滞在日数



訪日外国人の1人あたりの消費額(円ベース)は,近年減少傾向にある。特に飲食,宿泊費の減少が目立っている(図1-2-8)

図1-2-8 訪日外国人旅行者1人1日あたりの消費額の推移



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