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平成14年度観光の状況に関する年次報告

第5章 観光交流空間の形成

第6節 世界遺産の保存


■世界遺産条約の目的と概要
「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」(世界遺産条約)は,1972年の第17回ユネスコ総会で採択され1975年に発効した。日本は,1992年に締結し,締約国数は176(2003年3月現在)である。
世界遺産条約は世界の貴重な文化遺産及び自然遺産を人類全体のための世界の遺産として国際的な協力のもとで損傷・破壊等の脅威から保護・保存することを目的としており,2002年12月現在,730件の遺産(文化遺産563,自然遺産144,文化と自然の複合遺産23)が世界遺産に登録されている。
各締約国は自国内の遺産を保護し,将来の世代へ伝える義務を有する。また,危険にさらされている世界遺産一覧表に記載された世界遺産等に対しては,世界遺産基金による援助が行われている。
■日本の世界遺産の状況
現在,我が国の文化遺産としては,9件が世界遺産に登録されている(表5-6-1)

表5-6-1 世界遺産一覧表に記載された日本の文化遺産



自然遺産としては,「屋久島」,「白神山地」の2件が登録されており,これらについては,管理計画に基づき,入山者の増加に対応した保全対策を実施する等適切な保護・管理を行った。また,それぞれの世界遺産センターにおいて,遺産地域の管理,調査研究を行うとともに,普及啓発等を実施した。
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