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平成15年度観光の状況に関する年次報告

第3章 訪日促進を中心とする国際観光交流促進施策

第2節 外国人旅行者の受入れ体制の整備

1 外国人による診断に基づく受入れ体制の整備


外国人旅行者の誘致・受入れに特に熱心な地域を選定し,外国人に受入体制整備状況を診断してもらい,それを基に国際観光地としての整備指針をとりまとめた上で,地域関係者が一体となって受入体制の改善を推進する「外客受入重点地域整備促進事業」を,エコツーリズムをテーマに,熊野古道(和歌山県)及び富士樹海(山梨県)を中心とする地域において実施した。
  COLUMN 3 外国人モニター  

15年度の外客受入重点地域整備促進調査においては,日本の魅力の新しい表現の一つとして,また,多様な訪日動機・目的の提供機会として期待される「日本のエコツーリズム」に着目して実施した。
調査地域に,日本のエコツーリズムとして先進的な取組みを既に実施している地域の内,地域伝統・歴史・文化系として和歌山県熊野古道地域と自然環境系の山梨県富士樹海地域をそれぞれ選定し,外国人診断員として国際エコツーリズム協会会長やマスコミ関係者等5名を招いて,観光関連施設や交通機関等の改善すべき課題等を明確にするため,現地の観光施設やサービス等の診断を実施した。
診断員からは,「熊野古道の魅力を理解するためには,適切な説明が必要である。」「富士樹海のエコツアーについて,メニューを充実させ,外国人に対してアピールすることが望ましい。」等の意見が多く出された。
また,日本の国際空港の問題点・課題については,「入国審査窓口における待ち時間が長い。」「案内標識が目立たない。」「外国の銀行のキャッシュカードが使えない。」といった指摘もあった。
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