平成15年度観光の状況に関する年次報告
第4章 国民の観光旅行促進施策
第3節 多様な旅行商品の提供
1 ネット割引旅行商品
日本のインターネット人口は,急速に伸びており,2007年には,8,892万人になると予測されている。(社)日本旅行業協会の調査によれば,インターネットユーザーの8割が旅行関連サイトを見たことがあり,インターネットの利用のメリットとしては,「時間帯を選ばない」,「情報量が豊富」,「最新の情報が入手できる」等を理由に挙げる人が多い。また,40代以下の世代の半分以上は,旅行関連サイトの閲覧がきっかけで旅行に行くことを決めたり,旅行先を決めた経験がある。
実際,交通機関や旅行会社,宿泊施設等でインターネットによる情報提供や予約受付,さらには決済等が可能なサイトも出現してきている。また,ネット上でしか扱っていない割安の国内線ネット割引運賃,パック旅行商品の導入,飲食店での割引クーポンの発行も行われている。加えて航空会社共同サイトや旅行会社共同サイト,鉄道・航空・旅行会社共同サイト等というような企業間の連携サイトによる販売チャンネルの拡大も進められてきているとともに,また各航空会社の様々な運賃を比較して購買できるサイトも生まれている。このように,インターネット取引は急速に拡大しており,利用者の利便増進をもたらしており,旅行に関わるインターネット市場規模は,2007年には1兆8,000億円に拡大するとの民間団体による予測も行われている。(平成14年度電子商取引推進協議会調査)
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