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平成16年度 観光の状況に関する年次報告

第1章 「外国人旅行者倍増」に向け飛躍の年

第1節 これまでの外国人旅行者倍増への取組

3 我が国政府の最近の動き


世界的なインバウンド競争が展開される中で、我が国においても、平成14年に小泉内閣総理大臣が施政方針演説で海外からの旅行者の増大やそれに伴う地域活性化に言及して以来、観光立国に向けた取組を強化してきている。同年6月には「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2002」(閣議決定)において、観光産業の活性化と休暇の長期連続化が盛り込まれ、平成15年4月には「観光立国懇談会」(座長:木村尚三郎東京大学名誉教授)が観光立国の意義及び観光立国を実現していくための課題と戦略を提言した。同年7月には「観光立国関係閣僚会議」において「観光立国行動計画」が策定され、同年9月には石原国土交通大臣が観光立国担当大臣に任命されるなど、政府として観光立国への取組が急速に進んできている。



また、観光立国実現のための施策を効果的かつ総合的に実施するため、平成16年5月には、観光立国関係閣僚会議のもとに民間有識者で構成する「観光立国推進戦略会議」(官房長官が主宰。座長:牛尾治朗ウシオ電機会長)が開催され、同年7月には愛・地球博に向けての提言を、同年9月には国際競争力のある面的観光地づくりに関する提言を行うなど、「競争」と「プライオリティー」という「民」の視点を重視した民間有識者の議論を集約して、官民一体となって取組むべき55の提言を11月に取りまとめた。
(観光立国推進戦略会議報告書については、首相官邸ホームページを参照。
URL:http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kanko2/suisin/dai5/041130houkoku.pdf)
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