前(節)へ   次(節)へ
平成16年度 観光の状況に関する年次報告

第1章 「外国人旅行者倍増」に向け飛躍の年

第3節 今後の課題

4 国民意識の向上


上記のような様々な取組を進める一方で、外国人旅行者の受入体制の整備で最も重要なことは、国民一人一人の意識の向上である。訪日した外国人と実際に接するのは、政府でも地方公共団体でも企業といった組織でもなく、各個人である。そして、外国人は、日本の文化や景色、食事などに加え、実際に接した日本人のホスピタリティを含めて日本の魅力を総合的に判断することになる。訪日外国人旅行者を増加させるためには、国民一人一人が外国人旅行者の訪日促進という政策をよく理解するとともに、国際観光交流の意義を再認識し、外国人に対し「ようこそ!」というもてなしの心を持って接することが大切である。すなわち、前述の国土交通行政インターネットモニターへのアンケート調査でも7割の人が訪日外国人旅行者の増加を望ましいことと回答しているが、総論としてではなく、自分自身が主体的な立場に立って行動することが大切である。
美しく魅力ある日本の形成、地域や日本の歴史文化の再確認、経済の活性化等に加え国際観光の推進が国際相互理解の促進に貢献するということを国民が認識し、たとえ言葉が十分通じなくとも、「ようこそ!」というもてなしの心をもって外国人旅行者と接することが重要である。
前(節)へ   次(節)へ
All Rights Reserved, Copyright (C) 2003, Ministry of Land, Infrastructure and Transport