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平成16年度 観光の状況に関する年次報告

第4章 国民の観光旅行促進施策

第1節 休暇取得の促進

3 秋休みキャンペーン


旅行業、運輸業等のツーリズム産業に携わる企業が加盟する(社)日本ツーリズム産業団体連合会(TIJ)では、一時期に集中する旅行需要の平準化を図るため、9月から11月に数回ある秋の祝日3連休の前後に有給休暇をつなげ、長めの秋休みを普及するための活動を行っている。
平成16年度には、パンフレットやポスター等を活用した広報活動や東京駅におけるイベントの開催、さらに秋休みに合わせた各種旅行商品、企画きっぷ等の販売促進などを実施し、この時期における旅行需要の拡大を図った。
「第3回秋休みに関する意識調査(TIJ)」によると、「秋休みキャンペーン」の認知度は、平成16年では前年比2.8%増の18.3%となっており、調査を開始した平成14年以降、上昇を続けている。また、「2学期制」を既に導入している小中学校は、前年比4.4%増の13.8%と増加傾向となっている。
  COLUMN 11 学校の「秋休み」  

土日以外の学校休業日をどのように設定するかについては、地域の教育委員会や校長の裁量に委ねられている。それぞれの地域の様々な行事に合わせた学校休業日の設定や、厳冬や積雪といった地域の自然や地理的条件等、地域の固有事情を反映し、長期休業日の設定を行っている。また、多様な学期制(2学期制など)の導入を図るなどの取組も見られる。
特に最近は従来の3学期制を2学期制に変更し、学校行事の簡素化等を通じて授業時間数の確保を図ろうとする学校が増えている。文部科学省調査によると、平成15年度時点で、2学期制など3学期以外の学期区分を導入している学校数が、公立小学校全体の2.2%、公立中学校全体の3.0%だったものが、平成16年度時点で、公立小学校全体の9.4%、公立中学校全体の10.4%と増加しており、これに伴い秋休みを導入する地域も増えていると見込まれる。
例えば、平成16年度から市内のほとんどの小中学校で2学期制を導入した横浜市では、原則として「十月第二月曜日の翌日及び翌々日」を秋休みとしている。なお、3学期制と比べ夏休み、冬休みを各々一日ずつ短縮しており、年間の総授業日数は3学期制の時と同じとなるように設定している。
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