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平成16年度 観光の状況に関する年次報告

第4章 国民の観光旅行促進施策

第3節 多様な旅行商品の提供

1 インターネット旅行商品


近年、日本のインターネット利用人口は急速に増加しており、平成14年は6,942万人、平成15年には約7,730万人に達し、人口普及率でも60%を超えている。
また、(社)日本旅行業協会が平成14年2月に実施したヒアリング調査によれば、インターネットユーザーの8割が「旅行関連サイトを見たことがある」と回答しており、インターネット利用のメリットとしては、「時間帯を選ばない」「情報量が豊富」「最新の情報が入手できる」等が挙がっている。
このようなメリットに加え、インターネットは、従来の紙パンフレットに比べ広告宣伝コストを大幅に低廉化できること等から、インターネットを活用する旅行取引は拡大している。これを旅行商品の態様別に見ると、航空券やホテルの宿泊等、単品の旅行素材については、商品紹介から予約販売までインターネットの導入が進んでおり、一方、商品に多様なオプションを備えることの多いパッケージ商品については、実際の取引条件説明や契約締結は店頭又は電話で行うが、広告宣伝についてはインターネットを利用するケースが増えてきている。また、取扱商品については、直前キャンセル等の事情により旅行出発日直前や当日に限定販売される低価格商品等のインターネット専用商品の企画造成が行われている。
このように旅行会社は、インターネットを活用して、旅行者の多様なニーズやニーズの変化に柔軟に対応しつつ、旅行商品の造成や情報提供に努めている。
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