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平成18年度観光の状況

第II部 平成18年度の観光の状況及び施策

第1章 観光の現状

第3節 世界における観光の動向



  1 世界における国際観光の状況

世界観光機関(UNWTO)によると、2005年において各国が受け入れた外国人旅行者の総数は8億628万人(前年比5.5%増)、各国の国際旅行収入の総計は6,804億ドル(前年比7.5%増)といずれも前年に引き続き大幅増となり、過去最高を記録した。
特に、アジア・太平洋地域は、ヨーロッパ地域に比べシェア自体は小さいものの、受け入れた外国人旅行者数の伸び(前年比7.8%増)は、世界全体の平均(前年比5.5%増)及びヨーロッパ地域(前年比4.0%増)を大きく上回るものであり、ここ数年、国際観光旅行の目的地としての地位を大いに高めてきている。我が国にとっては、近隣諸国を訪れる外国人旅行者の来訪を促進することによって、観光立国の実現を図る好機となっている(表II-1-3-1)。

表II-1-3-1 地域別外国人観光受入数及び国際旅行収入の推移




  2 世界各国・地域の国際旅行収支

平成17年の我が国の国際旅行収支(旅客輸送を含まない)を国際比較すると、国際旅行収入は世界13位(12,440百万米ドル)にある一方、国際旅行支出は世界4位(37,535百万米ドル)となっている。国際旅行収支は大きく赤字(△25,095百万米ドル)となっており、著しく不均衡なものとなっている(図II-1-3-2~図II-1-3-4)。

図II-1-3-2 国際旅行収入ランキング(平成17年)




図II-1-3-3 国際旅行支出ランキング(平成17年)




図II-1-3-4 国際旅行収支ランキング(平成17年)




  3 外国人旅行者消費比率の国際比較

我が国の旅行・観光産業の旅行消費額における外国人旅行者消費比率は、平成17年度(2005年度)は6.7%であったが、諸外国に比べると著しく低水準にあり、例えばアメリカでは14.3%、イギリスで18.1%、カナダで30.0%、オーストリアで52.6%、スイスに至っては57.5%の水準にある(図II-1-3-5)。

図II-1-3-5 諸外国における旅行消費額の国内・海外比率



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