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平成19年度観光施策

 第1章 国際競争力の高い魅力ある観光地の形成

 第1節 国際競争力の高い魅力ある観光地の形成

 2 旅行関連施設及び公共施設の整備



   (1) 観光地の魅力の演出

1)良好な街並みの形成
良好な都市景観の形成を図り地域特性を生かしたまちづくりを進めるため、景観行政団体による景観法に基づいた景観計画の策定を進めるとともに、景観地区、風致地区等の地域地区、地区計画等都市計画手法の活用を引き続き推進する。
また、新たに創設された景観形成総合支援事業を用い、地域の良好な景観の形成に重要な景観重要建造物及び景観重要樹木の保全活用を中心とした取組を支援していく。
地域の創意工夫を生かしたまちづくりを推進するため、まちづくり交付金の活用により、観光振興や観光交流促進等のまちづくりの目標に沿ったハード事業からソフト事業まで幅広い事業を支援する。
2)良好な農山漁村空間の形成
多様な主体の参画による美しい村づくりや地域の創造力を生かした村づくりを推進するため、農業生産基盤の整備と併せた農村の生活環境の総合的な整備等により、美しい農村の形成を支援する。
農村の豊かな自然、美しい景観、伝統文化等を再評価し、農村の活性化に資する伝統的農業施設や景観等の保全・活用等に配慮した整備を実施し、魅力ある田園空間づくりを行う。
漁村地域の活性化を図るため、漁村の持つ多面的な機能を再評価し、豊かな自然と伝統文化等の地域の特色や都市住民の憩いの場にも配慮した漁村づくりを行い、海辺の自然環境や美しい漁村景観、伝統的な漁業関連施設の保全、復元等を総合的に行う。
3)良好な道路空間の形成
無電柱化や道路の緑化、景観に配慮した防護柵や道路構造物の整備等により、緑豊かで安らぎと潤いのある道路景観整備を推進する。さらに、官民協働のもと、景観、自然、歴史、文化等の地域資源を生かした多様で質の高い風景を形成する運動を促し、もって、地域活性化、観光振興に寄与する「日本風景街道」を推進する。また、各地域が主体的に実施する観光を生かした地域づくりを支援するため、道路空間の有効活用等の社会実験や「シンボルロード整備事業」、「身近なまちづくり支援街路事業」を推進する。
4)良好な砂防空間の形成
「歴史的砂防施設の保存活用ガイドライン」に基づき、歴史的価値を有する砂防関係施設を核とした地域活性化を推進する。
また、「砂防関係事業における景観形成ガイドライン」(平成19年2月策定)に基づき、全国の砂防関係事業の実施箇所及びその周辺で、美しい景観の形成と保全の推進を図る。

   (2) 無電柱化の推進

都市景観や防災性の向上、安全で快適な通行空間の確保、歴史的街並みの保全等を図るため、「無電柱化推進計画」(平成16年~平成20年)に基づき、幹線道路に加えて、主要な非幹線道路を含めた面的な無電柱化を推進し、電柱・電線の無い良好な街並み景観の形成を図る。

▼三重県伊勢市



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