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平成19年度観光施策

 第1章 国際競争力の高い魅力ある観光地の形成

 第2節 観光資源の活用による地域の特性を生かした魅力ある観光地の形成

 2 歴史的風土に関する観光資源の保護、育成及び開発



   (1) 歴史的風土の保存等

1)歴史的風土の保存
京都市、奈良市、鎌倉市等の古都における歴史的風土を保存するため、古都保存統合補助事業により、歴史的風土特別保存地区等における地方公共団体による土地の買入れや歴史的風土の保存及び利用のための施設整備の機動的な実施を推進する。
2)飛鳥地方の歴史的風土の保存と活用
飛鳥地方の歴史的風土の保存・整備を図るため、重要な史跡の買上げ、整備、発掘、調査及び飛鳥資料館の充実を図る。また、国営飛鳥歴史公園の整備を推進する。
明日香村については、明日香村歴史的風土創造的活用事業交付金の措置により、歴史的風土を創造的に活用した観光産業の育成や観光と連携した農林業の振興を図る。

   (2) 文化遺産の観光への活用

歴史的な建造物群のうち、伝統的な景観をよくとどめている地区については、保存対策調査を促進し、文化遺産として保存継承するとともに、それにより、まちづくりや観光等の資源としても活用を図る。
市町村が行う文化財保護法に基づく伝統的建造物群保存地区保存条例の制定や、保存地区、保存計画の決定を促進するための助言を行う。また、重要伝統的建造物群保存地区の選定を積極的に進め、地区内の伝統的建造物の修理や伝統的建造物以外の建物の修景及び環境物件の復旧、防災施設の整備等、保存事業の継続・発展を目指す。
以上の事業を推進しながら、歴史的な建造物群を保存・整備し、保存地区の活性化を図る。
また、史跡等総合整備活用推進事業、歴史の道整備活用推進事業を行い、地域の歴史的・文化的シンボルとなっている史跡等の整備を推進する。
世界遺産については、引き続き案内板や説明板の設置等、訪れた観光客に世界遺産を分かりやすく伝えるための整備を推進するとともに、暫定一覧表に記載されている物件のうち、登録の準備の整ったものから、順次推薦していく。
歴史的価値を有する砂防施設、歴史的港湾施設、「歴史国道」の整備・活用等を図る。
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