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平成20年度観光の状況

第II部 平成20年度の観光の状況及び施策

第5章 観光旅行の促進のための環境の整備

第7節 観光に関する統計の整備



  (1) 国民の観光に関する統計の整備

平成19年から実施している「宿泊旅行統計調査」について、平成20年調査から1人当たり平均宿泊数を把握するための調査項目追加、市区町村別宿泊数の公表等を行った。今後、客室稼働率を把握するための調査項目の追加等更なる充実を図ると共に、調査結果の分析・活用の検討を行うこととしている。
また、日帰り旅行者及びその他の観光旅行者に関する統計について、地方公共団体が採用可能な共通基準を策定するため、平成20年度に観光統計の整備に関する検討懇談会において取りまとめられた「観光入込客統計・観光消費額統計の方針(ガイドライン案)」に基づいた試験調査を新潟県及び岡山県において実施した。共通基準の策定に向け、平成21年度においても引き続き範囲を拡大して試験調査を実施し、平成22年度から共通基準に則った調査の実施を目指すこととしている。

  (2) TSAの導入

観光がもたらす経済効果の国際間比較を正確に行うことができるよう、国際的に導入が進みつつある「TSA(Tourism Satellite Accounts)」について、我が国の平成22年本格導入に向け、作成手法等の調査・検討を行った。平成21年度も引き続き検討を進めることとしている。

※TSA(Tourism Satellite Accounts;旅行・観光サテライト勘定)は、国民経済計算体系(SNA)のサテライト計算のひとつとして「93年国民経済計算体系」(SNA93)に位置付けられている。これは、特別な経済活動(環境、家事等)を体系付けるサブ・システムであり、GDP統計等との整合性・比較可能性を保ちつつ、新しい経済概念に対応していく枠組みである。
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