1)自然保護思想の普及 「自然に親しむ運動」等を通じて、自然と触れ合うための各種活動を実施するほか、「平成21年度自然公園ふれあい全国大会」を、平成19年8月に新たな国定公園として誕生した丹後天橋立大江山国定公園及び若狭湾国定公園(京都府域)で平成21年9月に開催する。 2)国立・国定公園の保護と利用の推進 国立・国定公園において良好な自然環境の保全を図るため、利用者数の調整を行う利用調整地区や立入りを規制する地区、車馬若しくは動力船を使用し、又は航空機を着陸させることを規制する地区を必要に応じ追加指定する。 3)世界自然遺産地域の適正な保全管理 世界遺産条約に基づき世界遺産一覧表に記載された屋久島、白神山地、知床の世界自然遺産について、科学的な知見に基づき保全管理するための体制を構築・強化するなど保全管理水準の向上を図る。特に知床については、第32回世界遺産委員会で勧告を受けた課題に対応するために、統合的な管理計画の策定等具体的な対策を進め、よりよい保全管理体制を構築する。 一方、世界遺産暫定一覧表に記載された小笠原諸島については、関係省庁・地方公共団体等が連携し外来種対策を進めるとともに、推薦書や管理計画の作成等推薦に向けた作業を着実に進める。さらに、国有林の森林生態系保護地域において「利用のルール」を適切に運用する。また、琉球諸島については、推薦の前提となる条件整備を進める。 4)北海道の美しい自然景観の観光への活用 シーニックバイウェイ北海道の活動として、観光のための移動で発生するCO2排出に見合う植樹活動「シーニックの森づくり」に関心が高まっていることを受け、関係機関や地方公共団体と連携して森づくりの活動を支援する。