平成23年度 観光施策
第3章 国際観光の振興
第1節 外国人観光旅客の来訪の促進
3 外国人観光旅客の出入国に関する措置の改善、通訳案内サービスの向上その他の外国人観光旅客の受入れの体制の確保等
二国間の人的交流を促進するため、査証申請人の利便性向上につながる円滑かつ迅速な査証発給手続きを引き続き徹底する。
概ね2,000人以上が乗船する外航大型客船について、入港前に船上で上陸のための手続を行うことにより、到着港における上陸審査待ち時間を解消する取組を強化するとともに、出入国審査手続に関する案内等を行う「審査ブースコンシェルジュ」の配置を拡大し、待ち時間の更なる短縮に取り組む。また、上陸審査において個人識別情報の取得及び照合を行う「バイオメトリクスシステム」の処理向上等のための調査研究を行うことにより、厳格審査を徹底しつつ、審査時間の短縮を図る。
訪日外国人旅行者3,000万人時代の実現に向け、戦略拠点及び地方拠点の整備・自治体等の自主的な受入環境整備の支援を実施することで、全国的に訪日外国人旅行者が安心して、快適に、移動・滞在・観光することができる環境を提供し、訪日外国人旅行者の訪問を促進するとともに、満足度を高め、リピーターの増加を図る。
平成23年度は、外国人観光旅客の需要の多様化に的確に対応するため、通訳案内士以外の者による有償ガイド行為を可能とするための特例措置を規定した「総合特別区域法」の着実な実施を図るとともに、通訳案内士に対する専門性を高めるための研修等ガイドの質の向上に関する事業を行い、引き続き訪日外国人旅行者3,000万人時代の実現に向けて通訳案内士制度の充実を図る(図3-1-1)。
図3-1-1 制度変革の必要性
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