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第III部 平成25年度に講じようとする施策

第2章 オールジャパンによる訪日プロモーションの実施

第1節 プロモーションの高度化


 10周年を迎える訪日旅行促進事業について、訪日個人旅行の促進、国際会議等のMICE誘致・開催の推進、送客元の多様化により、震災や外交関係等外的要因の影響を受けにくい訪日外客構造への転換を図るとともに、関係省庁、地方公共団体、民間企業と連携したオールジャパンによる訪日促進や震災で傷ついたイメージの改善と競合国と差別化された訪日ブランドの強化等により、安定的で着実な訪日外国人旅行者数の増加に取り組む。
 具体的には、訪日個人旅行の促進のため、LCC等と連携したプロモーションの展開やSNSを通じたインターネット上の口コミを促進し、「日・ASEAN友好協力40周年」を契機とした東南アジアにおける本格的プロモーションの展開による送客元の多様化、平成24年度に本格的に開始した在外公館等をはじめとする関係省庁等との連携強化、また海外に進出している日系企業との効果的な連携を図っていく。また、「日本を旅行することでしか得られない3つの価値」を踏まえた訪日ブランドの強化と発信などを実施していく。
 プロモーションの体制については、JNTO(日本政府観光局)を核として、在外公館、海外進出企業等オールジャパン関係者による連携を強化するとともに、JF(独立行政法人国際交流基金)のジャカルタ事務所と隣接する形でJNTOのジャカルタ事務所を開設する等海外で活動する独立行政法人の拠点と連携することでプロモーションの高度化を支える機能的な体制を構築する。
 また、JNTOにおいては、本部事務所から海外事務所への経営資源と権限の一層のシフトを行い、海外事務所の活動を強化するとともに、国内の事業パートナーへの情報提供を拡大し、インバウンドビジネスの活性化を目指す。
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