平成25年版観光白書：119ページ

第III部　平成25年度に講じようとする施策

第5章　国際競争力の高い魅力ある観光地域の形成

第2節　観光資源の活用による地域の特性を生かした魅力ある観光地域の形成

1　文化財に関する観光資源の保護、育成及び開発

(1)　文化遺産を活かした観光振興・地域活性化

　我が国の「たから」である多様で豊かな文化遺産を活用し、地域の振興及び活性化を推進する。具体的には、文化財建造物等の公開活用を促進するため、ガイダンス施設や案内板等の設置、環境整備とともに、重要伝統的建造物保存地区内の安全性向上のため、耐震事業を支援する。また、史跡等の公開活用のための復元整備、石垣の崩落防止措置など安心・安全のための防災対策等を支援する。さらに、美術館・歴史博物館を地域文化の拠点として活性化するとともに、地域との共働の下、美術館・歴史博物館が有する多面的な可能性を生かした事業の展開を支援する。また、地域の文化遺産を活用した伝統行事・伝統芸能の公開、後継者養成、古典に親しむ活動や、子どもたちが親とともに地域の伝統文化に触れる体験事業など、特色ある総合的な取組を支援する。

(2)　世界文化遺産の保護

　我が国の世界遺産の保護・活用を推進するための「世界遺産普及活用事業」に加えて、我が国の世界遺産登録を実現するための「世界遺産戦略強化事業」を実施し、世界遺産条約に関する国際会議への出席、諸外国の世界遺産登録の動向に関する調査を行うほか、我が国の世界遺産推薦候補資産への理解を促進する。

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