国土交通省メールマガジン

国土交通省メールマガジン 平成20年10月16日

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                                                  2008/10/16 第21号
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情報などを盛り込んでお届けします。是非ご覧ください!
                      
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◆国土交通セミナー ※毎週木曜日掲載
 あらゆる手段を使って火山活動を監視しています。
        -桜島の噴火活動と火山監視体制-
 気象庁の重要な仕事の一つに火山の監視業務があります。監視が必要な火山
のさまざまな情報は、札幌・仙台・東京・福岡の火山監視・情報センターに
集められ、専門職員が24時間体制で活動状況を監視しています。
 現在も活発な活動を続ける九州の桜島を例に、火山観測の取り組みをご紹介
します。
 桜島は、鹿児島湾奥の姶良(あいら)カルデラ南縁に位置し、山頂噴火と山腹
噴火を繰り返してきた世界的に有名な活動的火山です。平安時代以降の大噴火
はすべて山腹噴火で、山頂を挟んで両側から噴火・溶岩を流出する特徴を持ち
ます。
 1914年の大正大噴火では、前兆現象として有感地震、井戸水や海水面の異常
が発生しています。もし現代で同現象が発生した場合、観測技術の進歩により、
事前に活動の異常を検知し、すべての住民の安全を確保できるでしょう。
 しかし、規則的な火山活動でない場合、すべての噴火の前兆を捉えることは
困難です。長年の火山観測を誇っている桜島であっても、有珠山や三宅島と
違って歴史上規則的な活動を繰り返してはいないため、異常を捉えるのが難し
いといえます。
 桜島の火山観測は1941(昭和16)年、当時の鹿児島測候所による遠望観測で幕
を開けました。昭和噴火後の1951年10月に西桜島村(現在の鹿児島市)から桜島
袴腰に地震計室が寄付され、震動観測を開始。1960年3月には袴腰に気象台の
桜島火山観測所を設置し、本格的な火山観測が始まりました。
 その後、地震計を島内5か所、空気の振動現象を計測する空振計を4か所、
地殻変動を観測する傾斜計を1か所、GPSを3か所、監視カメラを2か所設置
するなど、次々に観測体制を強化しました。
 桜島では、1946年の昭和噴火以来、今日まで山腹からの溶岩流出はありま
せんが、南岳山頂火口の噴火は1955年10月から50年以上の長きにわたり続い
ています。
 昭和火口では、2006年6月4日、約58年ぶりに南岳東側山腹から噴火が始ま
り、活動は約1ヶ月で収まりましたが、翌年5月から6月にかけても活発な活動
を再開、本年は、2月に火砕流を伴う噴火、4月から8月にかけては70回も噴火
が発生する等、活発な火山活動を続けています。
 気象庁では、2006年7月に地震計2か所、空振計1か所、GPS4か所、傾斜計
1か所を島内に増設、更に本年3月には、大隅河川国道事務所が有村に設置した
水管傾斜計や伸縮計、地震計、空振計のデータを取り込み、鹿児島地方気象台
と福岡管区気象台で、得られたデータを基に連携しながら火山担当職員が常に
状況を監視しています。
 昭和噴火前後(1939~1948年)の活動をみても、昭和火口の活動が今後どの
ような展開をみせるか予断を許しません。両気象台では強化された観測体制の
下、適切な噴火警報が発表できるよう桜島火山活動の異常検出に常時目を光ら
せています。
 噴火警報、噴火予報の説明
  http://www.seisvol.kishou.go.jp/tokyo/STOCK/kaisetsu/volinfo.html

◆新着情報[10月16日発表分]
【報道発表】※各URLで内容を見ることができます。
○ジャパン・ラグジュアリー・トラベル・フォーラム(JLTF)の開催に
ついて(★用語解説)
  http://www.mlit.go.jp/kankocho/topics08_000001.html
○リコールの届出について
  http://www.mlit.go.jp/jidosha/recall/recall08/recall_.html
○交通政策審議会海事分科会第1回船員部会の開催について
  http://www.mlit.go.jp/report/press/kaiji09_hh_000004.html
○交通政策審議会陸上交通分科会自動車交通部会「タクシー事業を巡る諸問題
  に関する検討ワーキンググループ」(第11回)の開催について
  http://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha03_hh_000023.html
○第3回健康維持増進住宅研究委員会の開催について
  http://www.mlit.go.jp/report/press/house04_hh_000026.html
○航空法施行令の一部を改正する政令案について
  http://www.mlit.go.jp/report/press/cab13_hh_000007.html
○公用車利用の適正化について
  http://www.mlit.go.jp/report/press/kanbo06_hh_000015.html
○六会(むつあい)コンクリート(株)が出荷したJIS規格に適合しない
  レディーミクストコンクリートの使用による建築基準法違反の調査状況
  について
  http://www.mlit.go.jp/report/press/house05_hh_000050.html
○営業倉庫、トラックターミナル等の省エネ設備導入支援の二次公募を開始
  します
  http://www.mlit.go.jp/report/press/tokatsu02_hh_000011.html
○平成20年度国土交通省関係補正予算の配分について
  http://www.mlit.go.jp/report/press/kanbo05_hh_000012.html
【人事異動】
○国土交通省人事異動(平成20年10月16日付)
  http://www.mlit.go.jp/about/h20jinji.html 
◆用語解説
○ジャパン・ラグジュアリー・トラベル・フォーラム(JLTF)
  経済産業省と国土交通省が実施している事業で、海外の富裕層旅行者の
訪日促進と我が国の優れた伝統工芸・産業など地域資源の海外への啓蒙を
図るため、世界中の富裕層旅行に携わるバイヤーを日本に招き、世界に
誇れる本物の「和」コンテンツを提供できる日本企業との出会いの場を
提供する商談会です。

◆行事案内
○「EAROPH姫路・兵庫世界大会2008」開催のご案内
    ~歴史・文化を継承した「まちづくり」を目指して~
 世界遺産である姫路城を抱え、歴史・文化と共生したまちづくりを続けて
いる姫路市と、阪神・淡路大震災の被災地であり、震災からの復興をなしと
げつつある淡路市において、歴史・文化の持続性とまちづくり及び災害文化
を継承した安全・安心なまちづくりについて参加者が意見の交換をすること
により、各国の発展に寄与することを目的として開催されます。
 日 時:平成20年10月21日(火)~24日(金)
 場 所:姫路市(イーグレ姫路)及び淡路市(淡路夢舞台国際会議場)
 メインテーマ:『住宅・都市文化の継承と持続性』
 サブテーマ1):「歴史・文化の持続性とまちづくり」
      2):「災害文化を継承した安全・安心なまちづくり」
 主なプログラム:論文発表、基調講演、市長会議、ブース展示等
 詳細につきましては、http://www.earoph2008.jp/ をご覧下さい。

 

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