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2008/11/12 第39号
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◆現場レポート
○自然災害と測量・地図 ~国土地理院と災害対応~
国土地理院は、みなさんがよくご存じの国土の測量や全国の地図の作成の
ほかに、日本列島の地殻変動を監視し、災害の危険性を分析したり、土地の
成り立ちや断層の位置などの地形情報や大地震などが発生した際の空中写真
等の提供など、防災・災害復興のための情報の収集・提供という重要な役割
を担っています。
測量・地図の歴史は、人類文明の発祥とともにあったと考えられますが、
自然災害と測量・地図との関係も同じぐらい古くからあったようです。ヘロ
ドトスの「歴史」によると、古代エジプトの王は、国民ひとりひとりに土地を
与え、年貢を納める義務を課したとあります。そして、この土地の一部を川
の出水によって失う者があると、王は土地の減少分を測量させ年貢に反映し
たというのです。これは、古代の災害復旧測量と言えるでしょう。
また、広域的な地表の動きや変化についても、航空機あるいは人工衛星か
ら取得された画像を利用することにより把握します。地形変化と被害の状況
を詳細に調べるための現地調査もあわせて行います。こうして得られる情報
や関係部局から集約される情報により、被災地の状況は「災害情報集約マッ
プ」(
http://zgate.gsi.go.jp/iwate2008/index.htm)等にまとめられ、現在
ではインターネット上で簡単に誰でも利用することができます。
国土の地理的情報を把握することは、被害の軽減や災害復旧に不可欠のこ
とです。今後も、人工衛星等を用いた測量技術や情報通信技術を高度に利用
し、関係機関と緊密に連携することによって、必要な情報をさらに迅速に提
供していきたいと考えています。