未来の道づくり

未来の道づくり

 僕の趣味は地図をみることだ。どれだけみていても飽きないし、みる度に新しい発見がある。

 僕の将来の夢は、この趣味を生かし国土交通省で地図と関わりながら、未来の街づくりをすることだ。

 今、僕の住んでいる町にはたくさんの危険が潜んでいる。

 まず一つ目に歩道の狭さが挙げられる。僕の家の近くの道路は交通量が多い道路で車もスピードを出すので、たまに自転車や歩行者が車と接触しそうな場面を目撃する。これは単に不注意とかの問題ではなく、歩道の狭さにあるのだと思う。

 二つ目の問題点に路上駐車が挙げられる。これは一つ目に挙げた歩道の狭さにも大いに影響している。狭い歩道の上に車を駐車されたら歩行者は車道から車を回りこむ形で通らなければならない。このときに車がすぐ横を通るので非常に危険な思いをする。

 三つ目の問題点には道路の構造が挙げられる。僕の家の近くの交差点では道路が「く」の字の形に折れ曲がっている箇所がある。これは、特に大型トラックが曲がるときに曲がりにくい。さらに見通しが悪いので小学生の自転車の集団が勢いよく飛び出す所に車が曲がって来る所を見ていると、思わず見ている方がヒヤっとしてしまうことがある。それだけではない。その「く」の字の形に折れ曲がった箇所に路上駐車がしてある。こうなるとただでさえ見通しの悪い箇所なのに歩道が塞がれて車道から回り込まなければならないのでとっても危険だし、さらに自動車が向こう側から来ても全く見えないのでとてもこわい思いをして通らなければいけない。

 そして四つ目の問題点は車のスピードの出し過ぎだ。車道の幅は歩道の割に広いのでかなりのスピードを出す車がいる。ややカーブがかっている道路でも車がスピードを出すので自転車で走るとぶつかられそうになる。

 さて、これらの問題をどのようにして解決するか。いくつかの手段の中で僕が考えたものの一つに「コミュニティ道路」がある。これは道路をジグザグにして歩道を広めにとることによって、車の速度をおさえることが可能になる。さらに、ジグザグの道路の出っ張った部分やへこんだ部分に植樹や花だんを作って緑化できるといったメリットがある。これなら人と車がすれすれといったことはないだろうし、人々もゆったりと歩くことができるだろう。これを商店街に起用すれば、人々が歩きやすいので人が集まる。そのうえ、商店が活気づくであろう。

 その他に「歩車共存道路」や「スムース道路」がある。前者は車道の一部を狭くしたり、盛り上げたりした道路のことだ。これもまた車の速度を落とせる効果がある。

 後者の「スムース道路」だが、これは歩道と車道間の段差をなくし、そのかわりにゆるやかな坂を利用する。この道路のメリットは車道から歩道をはさんで生活道路などに入るときに段差がないので車が入りやすい。さらにそのときにゆるやかな坂を車が通るのであまりスピードが出ない。そして、歩行者は段差がないので高齢者にも負担がかかりにくい設計となっている。またガードレールの代わりに生け垣等を利用したり植樹をしたりして緑化を進めたり、また歩道と車道の間に細い水路を作ったり、そこに魚を放流したりしてもよいと思う。このようにして、その街の特性に合わせて道路を設計したりする必要があると思う。さらに、植樹運動や生け垣の利用によって安全や利便性だけでなく、環境によく、そして人間と人間とその他の生物が共存できる心地よい道路ができたら、町全体が活気づくと思う。

 ただみんなが必要とする道路ではなく、思わずこの道を通りたいと思える楽しくて安全かつ環境によい道路がこの僕の住む町にできたらいいなと思う。

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