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2010/1/12 第316号
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◇目 次◇
1新着情報
・本日の報道発表
2地域情報スクエア
文明開化の面影を残す三角西港
~今なお残る近代土木遺産~(熊本県宇城市)
3募集してます
・パブリックコメント(意見募集)
※観光庁、気象庁、運輸安全委員会、海上保安庁の報道発表資料は、以下の
URLからご覧いただけます。
◆地域情報スクエア
○文明開化の面影を残す三角西港
~今なお残る近代土木遺産~(熊本県宇城市)
三角西港(みすみにしこう)は熊本県のほぼ中央、有明海に向かって西へ突
き出した宇土半島の先端にあります。左に山、右に海を見ながら熊本市内から
車で走ること約1時間、それまでとは一変した風景が目に飛び込んできます。
洋風の建築群と石畳、三角西港は文明開化の時代を彷彿とさせる場所なのです。
石積みのふ頭を近くで見ると、思ったより凹凸しています。緻密な切石群は、
ほぼ四角形で整然と積まれていますが、かたや、ふ頭の上部には何ともいえな
い丸みがあり、その対比が素晴らしく印象的です。
見渡せば穏やかな有明海と天草の島々。もしかしたら、この地に逗留したと
いう明治の文豪小泉八雲が見た風景そのままなのかもしれません。平成5年に
復原された浦島屋は、開港時に建てられた西洋風の旅館で、八雲の「夏の日の
夢」の舞台となったことで知られています。
三角西港は、日本最初の近代港湾として明治20年に開港しました。当時、
港は繁栄を極め、西洋風の建物が建ち並んでいたといいます。しかし、栄華を
謳歌した港町も、やがて、その役目を終えます。港域が狭く干満の差が激しい
ため、入港待ちの船だまりだった三角東港での荷役が始まったこと、鉄道が西
港まで延伸できず、東港止まりになったことなどから、港としての機能は徐々
に三角東港に移っていきます。
三角西港は現在も、石積みのふ頭や水路、橋梁などが当時のままの姿をとど
めています。そして、明治の三大築港と呼ばれる中にあって、今なお原形をと
どめているのは、この三角西港だけなのです。貿易港として30年余りしか使
用されなかったことが逆に幸いし、今でも往時の面影を残しているのでしょう。
平成13年、その歴史的価値が認められ、土木学会から選奨土木遺産として認
定されました。
現地を訪れると、地元ボランティアがガイドをしてくれるそうです。他にも
レトロな建物がたくさんあります。ぜひ一度足をお運びください。
※1月より、パブリックコメントの掲載場所が「e-Gov(電子政府の総合窓口)」
に変わりました。上記リンク先は「e-Gov(電子政府の総合窓口)」です。