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2010/1/19 第321号
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◇目 次◇
1新着情報
・本日の報道発表
・大臣会見要旨(1月15日)
2地域情報スクエア
・犬っこまつりとアメッコ市 ~北国に春を呼ぶ秋田の冬まつり~
3お知らせ
・「国土交通省電子入札システム」稼働再開しました
◆地域情報スクエア
○犬っこまつりとアメッコ市 ~北国に春を呼ぶ秋田の冬まつり~
(秋田県湯沢市・大館市)
秋田県の冬まつりといえば、男鹿市の「なまはげ柴灯まつり」や横手市の
「横手かまくら」などが有名ですが、それだけではありません。今回は寒さ
がもっとも厳しい2月、春を呼ぶ北国の風物詩となった湯沢市の「犬っこま
つり」と大館市の「アメッコ市」をご紹介します。
湯沢市の「犬っこまつり」は江戸時代初期、約390年前が起源の伝統行事
です。その昔、湯沢の町には「白討(はくとう)」と呼ばれる盗賊が白昼堂々
人家を襲って財貨を奪い、人々は大変苦しめられていました。
この悪行を知った湯沢の殿様が白討を征伐し、再び悪党が現れないようにと
の願いを込めて、米の粉で小さな犬っこや、鶴、亀などを作らせ、泥棒除けの
まじないとして、旧正月の晩に窓や戸口に備えさせたのがこのまつりの始まり
といわれています。
「しん粉」という米粉で作った置物などが露店でも販売されています。犬が
2匹いるのは雄と雌のつがいで子孫繁栄などを表し、鶴・亀は幸せを呼び、鯛
は食が豊かであること、土瓶と盃の酒器はお祝いごとがあるようにとの願いを
意味します。
会場は湯沢駅から徒歩5分ほどの中央公園。地元の小学校や企業などが参加
して雪のほこら(お堂っこ)や犬の雪像(犬っこ)を作りコンクールを開催し
たり、「馬そり」や花火などのイベントが行われます。お堂の中には米粉で作
った小さな犬っこや供物などが供えられ、夕暮れになると雪像のろうそくに灯
がともされ、幻想的でメルヘンチックな世界に変わります。
大館市の「アメッコ市」は、その起源が安土桃山時代といいますから400
年以上昔からということになります。『この日にアメを食べると風邪をひかな
い』といわれ、ミズキの枝にアメを付けて、神前に供えられたことから始まっ
たと伝えられています。
おおまちハチ公通り(旧大町中央通り)が会場となり、通りの街路樹には色
とりどりのアメと、家内安全、商売繁盛などを願う札が付けられて、まるで一
足早く春が来たかのような華やかさです。そして、アメで飾られた縁起物の木
の枝や細工アメなどの露店がずらりと立ち並び、県内外から約15万人もの観
光客が訪れます。
『山から降りてきてアメを買いに来る』という「白髭大神(しらひげおおか
み)」や、病に倒れた人のために薬アメを作った娘「おこう」などの巡行、昔
ながらのアメ売りによる無料のアメのサービスなどのイベントがあります。ま
た、大館市は「忠犬ハチ公」のふるさとであることから、秋田犬のパレードが
行われ、犬たちと触れあうこともできます。
春を待つ冬の風物詩「犬っこまつり」と「アメッコ市」。どちらも2月13
日、14日開催されます。