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2012/4/3 第859号
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◇目 次◇
1新着情報
・大臣発言(会見速報版)
・本日の報道発表
2行政手続法に基づく意見公募(4月3日公表分)
3現場レポート
海のパイロット「水先人」~海上における“匠の技”~(神戸運輸監理部)
4お知らせ
・図で見る東北の運輸2011(Web版)発行(東北運輸局)
◆新着情報[4月3日発表分]
【大臣発言(会見速報版)】
「特定船舶の入港の禁止に関する特別措置法に基づく特定船舶の入港禁止措置に
関する閣議決定の変更について」
http://www.mlit.go.jp/page/kanbo01_hy_002027.html
【報道発表】※各URLで内容を見ることができます。
○整備新幹線問題調整会議及び整備新幹線問題検討会議の開催について
http://www.mlit.go.jp/report/press/tetsudo03_hh_000046.html
○交通政策審議会陸上交通分科会鉄道部会整備新幹線小委員会
整備新幹線未着工区間の「収支採算性及び投資効果に関する確認」に関するとりまとめについて
http://www.mlit.go.jp/report/press/tetsudo01_hh_000053.html
○福島第一原子力発電所から福島第二原子力発電所への分析用水の運搬に係る報告の徴収について
http://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha10_hh_000075.html
○「バス事業のあり方検討会」報告書の公表について
http://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha03_hh_000116.html
○第7回日EU海事政策対話の結果概要について
http://www.mlit.go.jp/report/press/kaiji01_hh_000151.html
※国土地理院、観光庁、気象庁、運輸安全委員会、海上保安庁の報道発表資料
は、以下のURLからご覧いただけます。
国土地理院 http://www.gsi.go.jp/
観光庁 http://www.mlit.go.jp/kankocho/news_index.html
気象庁 http://www.jma.go.jp/jma/press/index24.html
運輸安全委員会 http://www.mlit.go.jp/jtsb/houdou.html
海上保安庁 http://www.kaiho.mlit.go.jp/info/kouhou/h24/index.html
◆意見募集
【行政手続法に基づく意見公募(4月3日公表分)】
○道路運送法施行規則、旅客自動車運送事業運輸規則、一般乗合旅客自動車
運送事業標準運送約款及び関係通達の一部の改正案について(案)
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=155120909&Mode=0
◆現場レポート
○海のパイロット「水先人」 ~海上における“匠の技”~
(神戸運輸監理部)
水先人(pilot)は、船舶が港湾を出入港する時や輻そうする航路を航行す
る際に、船舶に対して安全のための助言を行う国土交通大臣の免許を必要とす
る仕事です。全長300m、7.7万総トンの超大型「コンテナ船」が、友ヶ島水道
(紀淡海峡)から大阪湾を北上し神戸港接岸までを支援するという水先人の
業務に、この程、港勢調査として同行しました。
西日本の海上交通の要衝である大阪湾内の航行支援(ベイ業務)と、西日本
の海上の玄関である神戸港や大阪港へ入出港支援(ハーバー業務)の2種類の
業務をこなすのは大阪湾水先人会です。
まず、コンテナ船に向かう前に、事務所で気象、海象、潮流、漁船の操業状
況などをパソコンでチェックし、掲示板に掲げられた様々な情報を読み込みな
がら航行支援計画を練ります。
「漁船は形や時期、風向きで次にどんな動きをするか大体想像できるが、時
に予想もしない動きをするので神経を使う。」と水先人は話します。
午前10時、風力2、波高30cm、快晴、視界8海里と最高のコンディションの中、
パイロットボートと呼ばれる小型高速船に乗り込み沖合まで行くと、水平線か
ら船影が見え始め、見る間に巨大な船体が近づいてきました。水先人は国際
VHF無線でこの巨大なコンテナ船の船長と情報交換し、船舶自動識別装置
(AIS受信機)で船の航行状態を確認すると、いよいよ10数mの高さがある
船体を縄ばしごを使って移乗し、航行支援を行う体制に入ります。
水先人は、「過去には落っこちて命をなくす事故もありましたが、訓練を重
ね装備を充実させ安全に移乗するすることが出来るようになりましたね。」と、
すいすいと上っていきます。同行者は揺れと高さに腰が引けながらも一歩一歩
と上がり、やっと乗船しました。
最上階にある操舵室に入ると、視界が広がり周囲には小型漁船が数十隻も見
えます。水先人は、挨拶もそこそこに船の挙動性能や現状、機関(エンジン)
の回転数が下がる時間を船長に確認すると、双眼鏡を手に取り操舵員に進行方
向を指示、見張り員には気になる漁船の動きを注視するよう指示するなど、一
気に操舵室内には緊迫感が張り詰めました。もちろん会話はすべて英語です。
無事、紀淡海峡通過を果たし大阪湾に入域しても、今度は大小様々な貨物船
や旅客船、危険物運搬船や漁船から目が離せません。他船との衝突や浅瀬への
座礁を避けるためレーダーや無線機などの機器を使って必要な情報を入手し、
周囲を目視しながら舵角や進路、機関回転数を次々と指示しています。
「30分後の船の姿勢や速度などを、今判断しなければならないし、状況が
刻々と変わっていくので、一瞬たりとも気が抜けません。」
水先人は、視線をくの船舶に向けたまま話します。
ちょうど明石海峡から大阪方面に向けた外航旅客船と進路が重なり、このま
まだと衝突が避けられません。直ちに水先人は、無線電話で旅客船と交信し、
どちらが先に行くかを調整します。
「やはり航行安全に大切なのは情報ですね。そして水先人に必要なのは、そ
れを理解し実行できる能力です。」
交信が終了、本船が先行することになりました。14時前、いよいよ入港です。
「入港作業が最も神経を使いますね。飛行機も一緒かな。」
水先人は船長と一緒に操舵室の外に出て、眼下の様子を見ながら無線機でタ
グボート(船舶を押したり引いたりして岸壁に着岸・離岸するのを補助する船)
に細かい指示を出し、船を横方向に動かすバウスラスターを繊細に使い、ゆっ
くりと優しく着岸をさせていきます。300mもの船をcm単位で操る水先人はまさ
に匠の技です。改めて水先業務の困難さと重要性を再認識しました。
◆お知らせ
○図で見る東北の運輸2011(Web版)発行 (東北運輸局)
東北運輸局では、東北地方の交通・運輸・観光関係事業の実態と動向が一目
でわかるよう、旅客輸送・貨物輸送・観光等のデータを図式化した「図で見る
東北の運輸2011(Web版)」をまとめました。
「図で見る東北の運輸2011」は、図式を多く使用し、東北地方の特徴を
イメージしやすいように表していますので、東北地方の現況把握や今後の経済
発展、事業展開を考察する上で活用頂けるものと考えております。
「図で見る東北の運輸2011(Web版)」は、こちらからご覧頂けます。
■ http://wwwtb.mlit.go.jp/tohoku/zudemiru/zu-index.htm