大臣発言

大臣発言(中央道笹子トンネル事故について、中央道笹子トンネル事故関連施策に係る連絡検討会議の設置について、豪雪地帯対策基本計画の変更について)

 12月2日に発生した中央道笹子トンネル事故について御報告をさせて頂きます。
残念ながら、この事故により9名の方が亡くなられてしまいました。
亡くなられた方に心からお悔やみを申し上げるとともに、被害にあわれた皆様にお見舞いを申し上げます。
 道路の安全を確保することが我々の使命であり、笹子トンネルでの今回の事故は、私も翌日現地調査に入りましたが、大変な事故だと改めて認識をしたところであります。
ネクスコ中日本に対しては、警察と消防と連携し、被災者の救急、救助活動に全力であたるように、また、亡くなられた方々、被害にあわれた方々への対応について、相談窓口の設置も含めてしっかりと対応するように指示を出してきたところであります。
 国土交通省としては、今回の事故を受けて、笹子トンネルと同型の構造を持った、国及び高速道路会社が管理するトンネルについて、点検をすぐに実施するように、事故発生翌日に指示を出したところです。
今月12日までに回答を集め、来週中を目途に、結果を公表したいと考えております。
 また、事故の原因究明と再発防止については、早急に行わなければならないと考えており、4日には学識経験者による調査委員会を立ち上げました。
何故このような事故が起きてしまったのか、点検のあり方も含めて調査委員会でしっかりと検証して頂き、再発防止策について早期にまとめていきたいと考えております。
 加えて、笹子トンネルの通行止めの影響が広範囲に及んでいることもあり、本日、事務方及びネクスコ中日本に対し、下り線のトンネルの安全確保方策、交通運用方法、通行止め解除の目途について検討を早急に行い、一両日中に公表するよう指示をしたところであります。
 また、今回のトンネル事故への直接的な対応のみならず、この事故が国民生活に与える影響や、社会資本の維持管理のあり方に至るまで、幅広く問題意識をもって対応に当たることが必要と考えております。
このため、私から、これまで設置していた中央道笹子トンネル事故対策本部を発展的に解消し、新たに「中央道笹子トンネル事故関連施策に係る連絡検討会議」を設置するよう指示し、昨日第1回会合が開かれたところであります。
 今後とも、関係部局の緊密な連携の下で、国土交通省の総力を挙げて適時適切な取り組みを進めて参ります。
 次に、本日の閣議におきまして、「豪雪地帯対策基本計画」の変更が決定されました。
これは、本年3月の豪雪地帯対策特別措置法の改正と、昨年・本年の大雪で明らかになった課題に対応するため、国の基本計画を変更するものです。
 閣議において、関係閣僚に対し、新たな計画に基づく豪雪地帯対策への協力を要請したところであり、国土交通省としても、地方公共団体や関係機関とも密接に連携を図りながら、しっかりと対策を進めて参ります。
詳細については、事務方にお問い合わせ下さい。
 こちらからは以上です。

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