4.3.3.1.3 tran:AuxiliaryTrafficArea

4-152

型の定義

これを部品として保持する各地物型により、tran:TrafficAreaを以下の通り定義する。

  • 道路、徒歩道又は広場の場合
    道路、徒歩道又は広場を構成する領域のうち、交通領域の機能を補助するために設けられた領域。

    • LOD2、LOD3.0及びLOD3.1の場合は、道路内の島状の施設(交通島及び分離帯、路面電車停車所)を対象とする。

      LOD2、LOD3.0及びLOD3.1での道路のtran:AuxiliaryTrafficAreaの取得例
    • LOD3.2 及びLOD3.3 の場合は、上記に加え、歩道部に設置された植栽を対象とする。

      LOD3.2及びLOD3.3での道路のtran:AuxiliaryTrafficAreaの取得例
    • LOD3.4 に場合は、tran:function により指定されるコードリストの区分に従う。

      LOD3.4での道路のtran:AuxiliaryTrafficAreaの取得例
  • 鉄道の場合
    鉄道用地のうち、道床を除く範囲。

    • LOD2の場合は取得しない。(tran:TrafficAreaのみを取得する。)

    • LOD3.0の場合は取得しない。(tran:TrafficAreaのみを取得する。)

    • LOD3.1の場合は、鉄道敷地界及び道床の外周に囲まれた範囲を取得する。高さはそれぞれの水平位置における標高とする。15㎝以上の高さの差を取得する。

      LOD3.1におけるtran:AuxiliaryTrafficAreaの例
    • LOD3.2の場合は、鉄道敷地界及び道床の外周に囲まれた範囲を取得する。高さはそれぞれの水平位置における標高とする。15㎝未満の高さの差を取得する。

      LOD3.2におけるtran:AuxiliaryTrafficAreaの例

1 つの道路オブジェクトに含まれる交通補助領域は、属性の変化が無い限り、延長方向では区分しない(例:延長方向に連続する分離帯を細分しない)。

  • 航路の場合
    使用しない。

上位の型

tran:_TransportationObject

ステレオタイプ

<< FeatureType >>

継承する属性

属性名

属性の型及び多重度

定義

gml:description
[ _Feature ]

gml:StringOrRefType [0..1]

都市オブジェクトの概要。

gml:name
[ _Feature ]

gml::CodeType [0..1]

都市オブジェクトを識別する名称。文字列とする。

gml:boundedBy
[ _Feature ]

gml::Envelope [0..1]

都市オブジェクトの範囲及び適用される空間参照系。
CityModelの場合のみ必須とする。

core:creationDate
[ _CityObject ]

xs::date [0..1]

データが作成された日。運用上必須とする。

core:terminationDate
[ _CityObject ]

xs::date [0..1]

データが削除された日。

core:relativeToTerrain
[ _CityObject ]

core::RelativeToTerrainType [0..1]

地表面との相対的な位置関係。標準製品仕様書では使用しない。

core:relativeToWater
[ _CityObject ]

core::RelativeToWaterType [0..1]

水面との相対的な位置関係。標準製品仕様書では使用しない。

自身に定義された属性

属性名

属性の型及び多重度

定義

tran:class
[ AuxiliaryTrafficArea ]

gml::CodeType [0..1]

交通の分類。標準製品仕様書では使用しない。

tran:function
[ AuxiliaryTrafficArea ]

gml::CodeType [0..*]

区画線や路面標示、道路標識等により示された交通補助領域の機能。コードリスト(AuxiliaryTrafficArea_function.xml)より選択する。鉄道及び航路の場合は使用しない。

tran:usage
[ AuxiliaryTrafficArea ]

gml::CodeType [0..*]

交通補助領域の利用方法。標準製品仕様書では使用しない。

tran:surfaceMaterial
[ AuxiliaryTrafficArea ]

gml::CodeType [0..1]

表層舗装の有無及び材質。複数の表層舗装が混在している場合は、最も面積を占める舗装とする。コードリスト(AuxiliaryTrafficArea_surfaceMaterial.xml)より選択する。航路の場合は使用しない。

継承する関連役割

関連役割名

関連役割の型及び多重度

定義

core:externalReference
[ _CityObject ]

core:ExternalReference [0..*]

外部への参照。標準製品仕様書では使用しない。

gen:dateAttribute
[ _CityObject ]

gen:dateAttribute [0..*]

日付型属性。属性を追加したい場合に使用する。

gen:doubleAttribute
[ _CityObject ]

gen:doubleAttribute [0..*]

実数型属性。属性を追加したい場合に使用する。

gen:genericAttributeSet
[ _CityObject ]

gen:genericAttributeSet [0..*]

汎用属性のセット。属性を追加したい場合に使用する。

gen:intAttribute
[ _CityObject ]

gen:intAttribute [0..*]

整数型属性。属性を追加したい場合に使用する。

gen:measureAttribute
[ _CityObject ]

gen:measureAttribute [0..*]

単位付き数値型属性。属性を追加したい場合に使用する。

gen:stringAttribute
[ _CityObject ]

gen:stringAttribute [0..*]

文字列型属性。属性を追加したい場合に使用する。

gen:uriAttribute
[ _CityObject ]

gen:uriAttribute [0..*]

URI型属性。属性を追加したい場合に使用する。

uro:pointCloud
[ _CityObject ]

uro:AbstractPointCloud [0..1]

ポイントクラウドへの参照。

自身に定義された関連役割

関連役割名

関連役割の型及び多重度

定義

tran:lod2MultiSurface
[ AuxiliaryTrafficArea ]

gml:MultiSurface [0..1]

これを使用する各地物型により、交通補助領域のtran:lod2MultiSurfaceを以下の通り定義する。 詳細な取得基準は、各地物型のLOD定義に従うこと。

  • 道路、徒歩道及び広場の場合

    • 縁石等により示される境界線に囲まれた領域のうち、通行の用に供しない道路の部分(分離帯、交通島、路面電車停車所)。高さは0とする。隣接するtran:TrafficArea又はtran:AuxiliaryTrafficAreaとの境界線の座標を一致させる。
      tran: AuxiliaryTrafficAreaのtran:lod2MultiSurfaceは、同一のtran:Roadのオブジェクトに含まれる他のtran:TrafficAreaやtran:AuxiliaryTrafficAreaのtran:lod2MultiSurfaceと重なることはない。(ただし、立体的な構造をもつ道路を除く。)
      車道交差部での区切りは、LOD1と同様とする。分離帯がある場合には、車道交差部の範囲を分離帯までとする。 境界線として区画線を使用する場合は、区画線の中心を境界線とする。

  • 鉄道の場合

    • 使用しない。

tran:lod3MultiSurface
[ AuxiliaryTrafficArea ]

gml:MultiSurface [0..1]

これを使用する各地物型により、交通補助領域のtran:lod3MultiSurfaceを以下の通り定義する。 詳細な取得基準は、各地物型のLOD定義に従うこと。

  • 道路、徒歩道及び広場の場合

    • 縁石等により示される境界線に囲まれた領域のうち、通行の用に供しない道路の部分。

      • LOD3.0の場合、横断方向に連続する交通領域の高さは一律とし、車道の標高とする。

      • LOD3.1~LOD3.4では、各水平位置における標高とする。

    • 隣接するtran:TrafficArea又はtran:AuxiliaryTrafficAreaとの境界線の座標を一致させる。

    • tran: AuxiliaryTrafficAreaのtran:lod3MultiSurfaceは、同一のtran: AuxiliaryTrafficAreaのtran:lod2MultiSurfaceは、同一のtran:Roadのオブジェクトに含まれる他のtran:TrafficAreaやtran:AuxiliaryTrafficAreaのtran:lod2MultiSurfaceと重なることはない。(ただし、立体的な構造をもつ道路を除く。)

    • 車道交差部での区切りは、LOD1と同様とする。分離帯がある場合には、車道交差部の範囲を分離帯までとする。

    • 境界線として区画線を使用する場合は、区画線の中心を境界線とする。

  • 鉄道の場合

    • 鉄道敷地界及び道床の外周に囲まれた範囲。

      • LOD3.0の場合は取得しない。

      • LOD3.1の場合は、15㎝以上の高さの差を取得する。

      • LOD3.2の場合は、15㎝未満の高さの差を取得する。