4.15.1.3.1 地下埋設物モデル(LOD2)の概要

地下埋設物モデル(LOD2)では、地下埋設物の形状を、立体により表現する。

地下埋設物モデル(LOD2)の取得イメージを4-689に示す。

4-689 — 地下埋設物モデル(LOD2)の取得イメージ

LOD2

取得例

説明

管路の上方からの正射影の外周を、管路が埋設された深さから、管径の大きさで下向きに押し出した立体として表現する。

複数まとまって埋設されている管路の最外縁を外周とし、その上方からの正射影を、管路が埋設された深さから、管径の合計の大きさで、下向きに押し出した立体として表現する。

ケーブルの上方からの正射影の外周を、ケーブルが埋設された深さからケーブルの径の大きさで下向きに押し出した立体として表現する。

複数まとまって埋設されているケーブルの最外縁を外周とし、その上方からの正射影を、ケーブルが埋設された深さからケーブルの径の合計の大きさで下向きに押し出した立体として表現する。

LOD2

取得例

説明

構造物の上方からの正射影の外周を取得し、構造物が埋設された深さから構造物の高さで下向きに押し出した立体を作成する。

弁栓類、ガバナ等の設備を包含する矩形の正射影を、設備が埋設された深さから設備の高さで下向きに押し出した立体として表現する。

マンホール本体の上方からの正射影の外周 a) を、地表面からマンホールの深さで下向きに押し出した立体を作成する。

ハンドホールの規格により定まる外径とハンドホールの中心をもとに推定したハンドホール本体の上方からの正射影の外周を、地表面からハンドホールの深さで下向きに押し出した立体を作成する。

ただし、マンホール本体の中心とマンホール蓋の中心が異なる場合で、マンホール蓋の中心を使用して外周を推定する場合は、推定した外周とマンホール本体の外周が異なることに留意する必要がある。

例えば、4-65の左図のように、マンホール本体の片側が傾斜している場合は、マンホール蓋の中心とマンホール本体の中心が異なる。そのため、マンホール蓋の中心から推定した外周とこれを押し出して作成する立体は、マンホール本体の外周やこれを押し出して作成する立体と異なる。マンホール蓋の中心から推定した外周を押し出して作成する立体は、マンホール本体を包含する立体にはならない。4-65右図のように、マンホール本体が円筒形の場合は、マンホール蓋の中心とマンホール本体の中心が一致するため、推定により作成した外周とこれを押し出して作成する立体も一致する。

4-65 — マンホールの取得の差異