C.2.1 建築物モデル

建築物とは、普通建物、堅ろう建物、普通無壁舎及び堅ろう無壁舎をいう。普通建物とは、3階未満の建物及び3階以上の木造等で建築された建物をいう。堅ろう建物とは、鉄筋コンクリート等で建築された建物で、地上3階以上又は3階相当以上の高さのものやスタンドを備えた競技場をいう。普通無壁舎とは、側壁のない建物、温室及び工場内の建物類似の構築物で、3階未満のものをいう。堅ろう無壁舎とは、鉄筋コンクリート等で建築された側壁のない建物及び建物類似の構築物で、地上3階以上又は3階相当以上の高さのものをいう。

[出典:付録7公共測量標準図式

標準製品仕様書では、建築物の表現に必要な地物型等をCityGML及びi-URから抽出し、LODごとに、含むべき地物型、各地物型の空間属性の型、取得基準、取得方法及び補足を定めた「建築物モデル」を定義する。

建築物モデルのLODは、LOD0からLOD4までを対象とする。

C-1 — 建築物モデルの概要
  • 建築物モデル(LOD0)は、建築物の形状を面により表現する。

  • 建築物モデル(LOD1)は、LOD0の面を一律の高さで上向きに押し出した立体(箱モデル)により表現する。

  • 建築物モデル(LOD2)は、建築物の形状を、屋根形状を含む立体として表現し、立体の境界面を屋根面、外壁面及び底面に区分するとともに、建築物の外側の付属物を区分する。

  • 建築物モデル(LOD3)は、建築物の形状を立体として表現し、建築物モデル(LOD2)に含むべき地物に加え、開口部(窓及び扉)が追加される。また、建築物の側面が詳細化される。

  • 建築物モデル(LOD4)は、建築物モデル(LOD3)により表現される建築物の外側の形状に加え、建築物の内側の形状(屋内空間)を表現する。