C.11.1.2.2 作業手順

  1. 建築物モデル(LOD0)の範囲に含まれる航空写真から作成した点群又は航空レーザ点群を抽出し、中央値を算出する。

  2. 建築物モデル(LOD0)を構成する各頂点に、高さとして、算出した中央値を与える。

  3. 前項で作成した高さをもった外周を、地表面の高さまで押し下げ、立体を作成する。地表面が傾斜している場合は、最低となる高さまで押し下げる。

 C-53 — 留意事項 C-3:面の向きについて

ID

/att/bldg/3

主題

妥当な建築物データセットの要件

分類

要件分類 C-1:妥当な建築物オブジェクト作成

条文

LOD1では、建築物を立体として作成する。立体を構成する各面は、外側が正となる向きになっていなければならない。建築物モデル(LOD0)において、lod0FootPrintを使用した場合、この面は上向きとなる。
一方、この面を立体の底として利用する場合は、下向きの面にならなければならない。つまり、建築物モデル(LOD0)で使用するlod0FootPrintの面と、建築物モデル(LOD1)の底面として使用する面は、表裏の関係となる。面の向きを変えるには、座標列を反転させればよい。

 C-54 — 留意事項 C-4:より詳細な建築物モデルに基づく建築物モデル(LOD1)の修正について

ID

/att/bldg/4

主題

妥当な建築物データセットの要件

分類

要件分類 C-1:妥当な建築物オブジェクト作成

条文

建築物モデル(LOD2)を作成した際に、建築物モデル(LOD1)の形状と著しく乖離することが明らかとなった場合は、建築物モデル(LOD1)を、建築物モデル(LOD2)に基づいて修正することを基本とする。
LOD1では、LOD0により記述される建築物の外形データを一律の高さで上向きに押し出すことにより建築物を立体として作成する。そのため、建築物の外形データの取得方法によっては、一律の高さを与えることで実際の建築物の形状と著しく乖離する場合がある。下記図は建築物の正面玄関に存在する階段の両端にあたる部分が外周の一部として取得されていたため、LOD1による一律の押し出しにより、実際の形状と乖離した例である。
このような場合は、建築物モデル(LOD2)に基づき、建築物モデル(LOD1)を修正することを基本とする。ただし、修正は、建築物モデル(LOD1)がbldg:lod0RoofEdgeから作成されている場合に限る。
なお、建築物モデル(LOD3)及び建築物モデル(LOD4)は作成の手法上、建築物の外形に異なる地図情報レベルが含まれる場合があるため、建築物モデル(LOD1)を修正する必要はない。

実際の建築物の形状と乖離するLOD1建築物(中央)の例
 C-55 — 留意事項 C-5: LOD1の押し出し高さについて

ID

/att/bldg/5

主題

妥当な建築物データセットの要件

分類

要件分類 C-1:妥当な建築物オブジェクト作成

条文

LOD1の押し出し高さは一律の高さである。一律の高さは、建築物モデル(LOD0)の範囲に含まれる航空写真から作成した点群又は航空レーザ点群の中央値を原則としている。
取得した押し出し高さ(中央値)が妥当であるかどうかの判断方法の一例を下記に示す。
建築物モデル(LOD1)に対して塔状比(LOD1の押し出し高さ/√LOD0の面積)(下記図)を算出し閾値を超えたものは、該当の建築物モデルを航空写真又は航空レーザ点群で屋根の高さを取得できるか目視で確認する。

塔状比の計算例

閾値は整備する自治体の特性(都市部が多い、山間部が多い等)に応じ変更する。例えば、2023年度に整備した東京都の建築物モデルでは、閾値として「2」を採用した。
上記の判断方法にて押し出し高さが妥当でないと判断された場合は、以下の手法のいずれかにより押し出し高さを設定する。なお、採用する手法については、発注者と協議が必要である。

  • 都市計画基礎調査の建物利用現況に含まれる「高さ」を押し出し高さとする。

  • 建築確認申請書類等に記載される「建築物の高さ」を押し出し高さとする。

  • 「階高(3mや4m)」に都市計画基礎調査等に含まれる「建物階数」を乗算した値を押し出し高さとする。

  • 一律3mを押し出し高さとする。

下記図に実際に正しい高さが取得できない建築物の事例を示す。

樹木下の建築物の例

中央値以外の値を採用する場合は、uro:lod1HeightTypeの値をコードリスト(DataQualityAttribute_lod1HeightType.xml)から採用した方法に従って選択し、入力する。