E.2.3 鉄道の空間属性

交通(鉄道)モデルにおいて、LOD0では鉄道の形状を線により表現し、LOD1以降は面として表現する。また、LOD2以降では、面に加えて線により表現する。LOD1では鉄道内の区分はできず、LOD2以降で鉄道内を区分可能となる。その座標はLOD0からLOD2までは高さをもたず、LOD3では高さをもつ。LOD0からLOD2では、交通(鉄道)オブジェクトを3次元の地形データに貼り付けることで3次元的に表示して利用することを想定している。

LOD0からLOD2までは、軌道中心線は都市計画基本図からの加工又は航空写真からの図化、鉄道用地は航空写真からの図化を前提とした区分である。LOD3は、鉄道事業者の保有資料(鉄道事業法施行規則第12条に定める、線路実測図である「平面図」及び「縦断面図」、又はこのデータ)からの取得を前提とした区分である。

鉄道は路線単位で作成し、鉄道の延長方向は以下の場所で区切る。

E-4 — 要件E-2: 鉄道オブジェクトの区切り位置

ID

/req/rwy/2

主題

妥当な交通(鉄道)データセットの要件

分類

要件分類E-1: 妥当な交通(鉄道)オブジェクト

条文

交通(鉄道)オブジェクトは、以下に示す場所で区切る。

A

軌道が分岐又は合流する地点

B

鉄道構造の変化点(トンネル、橋梁)

C

市区町村界

D

位置正確度や取得方法が変わる場所