M.2.3.2 LOD1
トンネルモデル(LOD1)では、トンネルの形状を立体として記述する。このとき、トンネルオブジェクトはトンネルモデル(LOD1)の定義に従ったものでなければならない。
ID |
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主題 | 妥当なトンネルデータセットの要件 |
分類 | |
条文 | トンネルのLOD1の形状は、トンネルモデル(LOD1)の定義に従う。 |
トンネル、ボックスカルバート、シェッド及びシェルターの場合は、坑口を含めた外周に一律の高さを与えて上向きに押し上げた立体として表現する。一律の高さは、構造物の最も低い高さから最も高い高さまでとする。
地下横断歩道の場合は、地下横断歩道の外周に、路面の高さから一律の高さ(設計図や竣工図に示された構造物の深さ)を下向きに押し出した立体として表現する。
ID |
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主題 | 妥当なトンネルデータセットの要件 |
分類 | |
条文 | tun:Tunnelのtun:lod1solidで示される立体(gml:solid)の上面及び下面は水平でなければならず、側面は垂直でなければならない。 |
LOD1 | ||
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取得例 | ||
説明 | トンネルの場合は、トンネルの坑口を含めた外周に一律の高さで上向きに押し出した立体として表現する。 | 地下横断歩道の場合は、地下横断歩道の外周に、路面の高さから一律の高さ(設計図や竣工図に示された構造物の深さ)で下向きに押し出した立体として表現する。 |
地下横断歩道の出入口に、防風・雨・雪及び採光を目的として設けられた建屋は、都市設備(frn:CityFurniture)として取得する。
トンネル、ボックスカルバート、シェッド及びシェルターの場合は、坑口を含む外周を作成し、一律の高さで上向きに押し出した立体となる。一律の高さは、竣工図等に記載された坑口(坑門)の最高高さ又は計測により得られた坑口(坑門)の最高高さとする。入口となる坑口と出口となる坑口での路面の高さに標高差がある場合は、低い方の路面の高さから、高い方の坑口最高高さまで押し出す。
地下横断歩道の場合は、地下横断歩道の外形線により囲まれた平面に、出入口部の路面の高さから一律の高さ(設計図や竣工図に示された構造物の深さ)で下向きに押し出した立体として表現する。出入口部に標高差がある場合は、最低高さから最高高さまでとする。
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主題 | 妥当なトンネルデータセットの要件 |
分類 | |
条文 | トンネルモデル(LOD1)の上面の高さは、以下のいずれかを原則とする。 |
A | 上面が航空測量によりから取得の場合、坑口(坑門)の最高高さ |
B | 上面が可視の場合、上方からの外周の正射影に含まれる点群データの最高高さ |
C | 地下横断歩道の場合、出入口部の路面標高の最高高さ |
トンネルモデル(LOD1)は、取得基準によって上面の高さの取得方法が異なる。
トンネル、ボックスカルバート、シェッド及びシェルターのうち、構造物の上面の高さが航空測量により取得できない場合は、竣工図等に記載された坑口(坑門)の最高高さ又は計測によって得られた坑口(坑門)の最高高さを上面の高さとする。トンネル、ボックスカルバート、シェッド及びシェルターのうち、構造物の上面の高さが航空測量により取得できる場合は、計測によって得られた最高高さを使用する 。
地下横断歩道の場合、竣工図等に記載された出入口部の路面標高又は計測によって得られた出入口部の路面標高とする。出入口部に標高差がある場合は、最高高さを上面の高さとする。
ID |
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主題 | 妥当なトンネルデータセットの要件 |
分類 | |
条文 | トンネルモデル(LOD1)の底面の高さは、以下のいずれかを原則とする。 |
A | トンネルの場合、トンネルの最低高さ |
B | 地下横断歩道の場合、地下横断歩道の最低高さ |
C | カルバート、シェッド及びシェルターの場合、構造物の正射影と地形との交線の最下部点の高さ(最も低い標高) |
トンネルの最低高さは、坑口の路面の標高から標準断面図等の図面から取得したトンネルの最大深さを減算し求める。
地下横断歩道の最低高さは、出入口部の標高から竣工図や設計図等の図面から取得した地下横断歩道の最大深さを減算し求める。
カルバート、シェッド及びシェルターの最低高さは、シェッド等の正射影に含まれる地形の高さの最低高さとする。