O.2.1 都市設備モデル
都市設備とは、都市の屋外(道路、住宅街、広場、造成地等)に設置されている、移動しない小規模な設備(例:街路灯、道路標識、交通信号機、花壇、広告板、ベンチ、境界杭、バス停)である。
[出典: OGC 21-006r2]
都市設備の記述には、CityGMLのCityFurnitureモジュールに定義された、frn:CityFurnitureを使用する。
標準製品仕様書では、都市設備の表現に必要な地物型等をCityGML及びi-URより抽出し、LODごとに、含むべき地物型、各地物型の空間属性の型、取得基準、取得方法及び補足を定めた「都市設備モデル」を定義する。
都市設備モデルのLODは、LOD0からLOD3までを対象とする。
都市設備モデル(LOD0)は、都市設備の形状を、「公共測量標準図式」に従い、点、線又は面により表現する。
都市設備モデル(LOD1)は、都市設備の形状を、立体で表現することを基本とする。立体の場合は、都市設備の主要な部分の上方からの正射影の外周を、一律の高さで上向きに押し出した立体(箱モデル)である。ただし、道路上のマンホールのように、他の地物の面と一体として表現されるべきものは、都市設備の外周を包含する矩形により表現する。
都市設備モデル(LOD2)は、航空写真等上空から取得したデータの利用を前提とした区分であり、都市設備の主要な部分の上方からの正射影の外周の形状を再現した立体とすることを基本とする。このとき、LOD1から構造物の上面形状を詳細化する。ただし、道路上のマンホールのように、他の地物の面と一体として表現されるべきものは、都市設備の主要な部分の外周を表現する。
都市設備モデル(LOD3)は、MMSによる点群や画像等、側面から取得したデータや図面の利用を前提とした区分であり、立体的な地物は都市設備の側面を詳細化する。また、他の地物の面と一体として表現されるべきものは、LOD2の形状よりもさらに詳細な形状が再現される。