O.3.1.2.2 作業手順(立体の場合)

  1. 航空写真又は航空レーザ点群より、都市設備の上方からの正射影の外周を取得する。

  2. 航空写真から作成した点群、又は航空レーザ点群から、前項で作成した外周に含まれる点のうち、最高高さを取得し、a)で取得した外周に付与する。

  3. 前項で作成した高さをもった外周を、地表面の高さまで下向きに押し出し、立体を作成する。

なお、地表面が傾斜している場合は、底面の高さを傾斜している最低の地表面の高さとする。これは都市設備が地表面から浮かないようにするためである。

O-13 — 留意事項O-1: LOD1における幾何オブジェクトの取得について

ID

/att/frn/1

主題

妥当な都市設備データセットの要件

分類

要件分類O-1: 妥当な都市設備オブジェクト

条文

道路台帳、道路施設台帳(植栽)などの各種台帳の付属図面がGISデータとして整備されている場合は、都市設備の位置や形状が含まれるため、LOD1の立体を立ち上げる底面として利用できる。ただし、都市設備の多くは点や線でその形状が作成されており、立体として立ち上げるために必要な面になっていない場合がある。
航空写真や航空レーザ点群を用いて外周の正射影を取得し、これに高さを与えることを標準的な作業手順とするが、電柱やガードレール、交通信号機、道路照明のように、その形状が規格化されているものについては、例えば、電柱の外周を直径30㎝の円形とし、高さは10mとする、というように外周の径や高さ等に一律の値を与えてもよい。
一律値によるデータ作成の可否については3D都市モデルの整備主体と協議し合意を得ること。
また、3D都市モデルの利用者に対しても明示するため、メタデータにその旨を記載すること。
なお、GISデータの利用にあたっては、品質等を含むGISデータの仕様を確認し、利用可否を判断する必要がある。