R.2.2 使用可能な地物型とLOD

植生モデルは、LODごとに、使用すべき地物型やその空間属性が異なる。

R-2 — 要件R-1: 植生記述のLOD対応条件

ID

/req/veg/1

主題

妥当な植生データセットの要件

分類

要件分類R-1: 妥当な植生オブジェクト

条文

植生の記述には、指定されたLODに対応する地物型及び空間属性を使用する。

植生の記述には、CityGMLのVegetationモジュールに定義されたveg:SolitalyVegetationObject又はveg:PlantCoverを使用する。veg:SolitalyVegetationObjectは、街路樹のような単独木を記述するための型である。また、veg:PlantCoverは、歩道上の植栽など、個々の樹木を識別せず、まとめて記述する場合に使用する型である。

  • 植生モデル(LOD0)では、植生の形状を点又は線で記述する。CityGMLのVegetationモジュールでは、植生のLODとしてLOD1以上が定義されている。植生モデルで使用する植生のLOD0は、i-URにより拡張した植生の空間属性である。

  • 植生モデル(LOD1)では、veg:SolitalyVegetationObject及びveg:PlantCoverを立体として表現する。

  • 植生モデル(LOD2)では、veg:SolitalyVegetationObject及びveg:PlantCoverを面の集まり又は立体として表現する。

  • 植生モデル(LOD3)では、植生モデル(LOD2)と同様に、veg:SolitalyVegetationObject及びveg:PlantCoverを面の集まり又は立体として表現するが、その形状はより詳細化される。

R-3 — 植生モデルの記述に使用する地物型と空間属性

地物型

空間属性

LOD0

LOD1

LOD2

LOD3

適用

veg:SolitaryVegetationObject

uro:lod0Geometry

Point又は MultiPointとする。

veg:lod1Geometry

Solidとする。

veg:lod2Geometry

MultiSurface又はSolidとする。

veg:lod3Geometry

MultiSurface又はSolidとする。

veg:PlantCover

uro:lod0Geometry

Point、 MultiPoint又はMultiCurveとする。

veg:lod1MultiSurface

veg:lod1MultiSolid

veg:lod2MultiSurface

いずれかが必須となる。

veg:lod2MultiSolid

veg:lod3MultiSurface

いずれかが必須となる。

veg:lod3MultiSolid

必須

条件付必須

任意(ユースケースに応じて要否を決定してよい)