U.4.3 作業上の留意事項

U-10 — 留意事項U-1: 現況との差異への対応

ID

/att/area/1

主題

妥当な区域データセットの要件

分類

要件分類U-1: 妥当な区域オブジェクト

条文

法定図書の図面から区域の境界を入力する場合、図面の作成時点が古い等の理由により、現況の背景地形とずれる可能性がある。背景地形とのずれへの対応として以下の2つの方法がある。

  1. 現況の背景地形に合わせて、背景地図上で境界を入力する。

  2. 図面上に記載された線をデジタイズし、境界を入力する。

a)の方法は、区域の境界が、「河川の中心線」、「道路の中心線」、「行政界」というように、地物の形状を用いて指定されている場合に有効である。b)の方法は、地物との相対的な位置関係ではなく、図面上の境界の位置が「正」となる場合に有効である。
いずれの方法が適切であるかは、区域の指定方法や図面の位置づけにより異なるため、区域の管理者やデータ整備主体への確認が必要である。

U-11 — 留意事項U-2: 法定図書からの主題属性入力

ID

/att/area/2

主題

妥当な区域データセットの要件

分類

要件分類U-1: 妥当な区域オブジェクト

条文

区域に付与すべき属性は、法定図書で網羅される。しかしながら、法定図書の多くは紙資料として管理されており、資料の収集やデータの入力に労力を要する。また、文章や図表として法定図書に記載されており、GISデータとしてデータ化することが困難な情報も含まれる。そのため、主題属性の入力対象は、これにかかる作業量も考慮し、決定する必要がある。