国土審議会第4回半島振興対策部会議事概要
1.日 時 平成24年6月13日(水)15:00~16:40
2.場 所 国土交通省国土政策局会議室
3.出席者 安島部会長、沖委員、原田委員、岡部特別委員、鈴木特別委員、田中特別委員、野口特別委員
和歌山県 岩城企画部地域振興局長、青森県 長津下北地域県民局長
国土交通省 小島国土政策局長、小林審議官、渡辺総務課長、山本地方振興課長、小山半島振興室長
4.議事
(1)半島振興対策部会における今後の検討の方向性について、半島振興対策地域の現況及び半島振興計画の進捗状況について事務局より説明が行われた。
(2)下北半島地域の状況について、青森県より報告された。
主な議論の概要は以下のとおり。
・震災等の経験から、半島は、津波による浸水や台風による集落孤立(交通の途絶)など自然災害に弱い地域であることが再認識されている。半島振興の大きな柱に「防災」を位置づけてもらいたい。
・大規模地震に備え、高台移転をすすめるべきとの声も大きくなっている。道路のミッシングリンクの解消など、交通のリダンダンシーの確保も大きな課題。
・これまでの半島振興計画の目的や手法が適切なのか検証すべき。計画事項が総花的で、地域の実情とあっていないのではないかという印象。施策の集中も考えるべき。
・半島地域だけに特化して地域支援を行うことの必要性について検証が必要ではないか。
・観光分野では、半島のように交通面の不便さがゆっくりとした旅ができるなど逆に魅力になることも。工業化などがもたらす豊かさと、半島らしい魅力のトレードオフにも注目すべきでは。
・どの主体が何を行うのかという半島振興におけるビジョンやストーリーが明確にならないと、新たな半島施策のあり方が見えてこないのではないか。
・社会基盤整備については、公的部門が供給するもののみならず、情報通信など民間が担っている分野についても視野に入れるべき。
・若い世代の中には、半島の不便さを解消するための支援を求めずに、逆に半島は面白い場所と考える人もいる。そういった方からも話を聞いてみるべき。
(速報のため、事後修正の可能性があります。)