議事概要

スカイマーク株式会社からの混雑空港(関西国際空港)運航許可申請及びエアアジア・ジャパン株式会社からの混雑空港(成田国際空港)運航許可申請に係る審議(第3回)

1.日 時 : 平成24年3月1日(木) 10時30分~11時40分

2.場 所 : 国土交通省 2号館14階 運輸審議会審議室

3.出席者
 <委 員>
  大屋則之(会長)、上野文雄(会長代理)、廻洋子、保田眞紀子、島村勝巳、松田英三  

 <国土交通省>
  航   空   局:久保田航空事業課長ほか
  事案処理職員:杉山運輸審議会審理室調査官

4.議事概要
○ 前回審議時に委員より質問のあった発着時間帯調整の方法について、航空局が補足説明を行った。 

○ 補足説明の内容も含め全般について質疑を行い、運輸審議会委員からは、[1]発着時間帯調整について、新規参入事業者から不満等は出ていないのか。海外の例も含め、利用者の声を反映させる仕組みはないのか、[2]運賃を下げるために安全面で問題が生じるということはないのか、[3]スカイマークは1日の中で1機を色々な路線に使用するが、遅延等が生じたときに大丈夫か、[4]乗降中の給油が可能になったためステイタイム(到着から出発までの時間)を短縮できるとの報道の真偽、[5]エアアジア・ジャパンについて、便によっては最低価格の運賃が設定されていないこともあるのか等についての質問があった。
  これに対し、航空局からは、[1]新規参入事業者からの不満等はない。海外も含め利用者の声を反映させる仕組みはないが、航空会社が利用者のニーズも踏まえて希望を出している、[2]新しい機体を使用することで整備コストが少なくてすむ等の要因によるもので、安全面で問題はない、[3]予備機を保有しており、トラブル時には予備機を投入するので、欠航等の問題は他の航空会社と同レベルだと考えている、[4]従来も乗降中の給油は禁止されていなかったが、誤解があったため改めて周知を行ったもの。結果的には、乗降中の給油を行うことで25分というステイタイムが可能になった、[5]席数が限定されており早くに売り切れることはあるが、最初から設定されていないということはない等の回答を得た。

○ 航空局退席後、事案処理職員から公聴会開催の申請はなかった旨の報告があり、2月14日(火)、28日(火)及び本日の審議を踏まえ、委員相互間で討議を行った結果、本件については、航空法第107条の3第3項に規定する混雑空港運航許可の基準に適合しており、許可することが適当であるとの結論を得た。  

○ 次に、事案処理職員から答申案について説明を聴取した後、委員相互間で答申の内容について討議を行ったところ、
 [1]スカイマークに係る答申について、エアアジア・ジャパンに係る答申と同様に低価格な運賃による国内線ネットワークの開設ということを記載する必要はないか、[2]スカイマークの関西~羽田路線は約1ヶ月間の限定的な運航であるが、当該路線は許可基準の第2号(利用者の利便に適合する輸送サービスの提供等)に適合しているかを判断する要素となるのか、との意見・問題提起があり、
 [1]については、ピーチ・アビエーション等のLCCと競合しない路線は従来どおりの運賃設定であること等から、答申において運賃については記載しない、[2]については、審理室において関西~羽田路線は考慮しないとの付記を行った答申案を作成し、次回審議時に提示し、本日提示の案と比較した上で判断する こととなった。   


(注) 事案処理職員とは、運輸審議会一般規則第7条の2の規定に基づき、運輸審議会の指名を受け、指定された事案を処理する国土交通省職員のことである。

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