議事概要

WILLER TRAINS株式会社及び四日市あすなろう鉄道株式会社からの鉄道の旅客運賃の上限設定認可(鉄道事業再構築実施計画の認定)申請事案に係る審議(第1回)

1.日 時:平成27年2月5日(木) 10時30分~12時00分

2.場 所:国土交通省 2号館14階 運輸審議会審議室

3.出席者:
<委 員>
 上野文雄(会長)、鷹箸有宇壽(会長代理)、保田眞紀子、松田英三、河野康子、根本敏則
 
<国土交通省>
 鉄道局:澤井鉄道サービス政策室長ほか  
 事案処理職員:運輸審議会審理室 林調査官、長島主査

4.議事概要:
○ 鉄道局がWILLER TRAINS(株)及び四日市あすなろう鉄道からの鉄道の旅客運賃の上限設定認可、並びにこれに関わる鉄道事業再構築実施計画の認定申請について説明した。

○ 運輸審議会委員からは、
[1] 四日市あすなろう鉄道と近鉄を乗り継ぐ場合の運賃
[2] 内部・八王子線の利用実態と逸走の懸念
[3] 鉄道事業再構築事業に対する補助制度の内容
[4] 内部・八王子線を存続させるに至った地元における経緯。またダイヤ設定などに工夫はあるか。
[5] 四日市市における協議会での住民代表からの反応
[6] 当該事業が位置付けられている地域公共交通網形成計画についても教えて欲しい。
[7] バス事業者であるWILLERが適切に鉄道を運行できるのか。
等についての質問があった。

 これに対し、鉄道局からは、
[1] 別会社となるので、乗り継ぐ場合は改めて初乗りを払うことになる。成り立ちが似ている伊賀線、養老線についても同様。
[2] 沿岸部は工業地帯で郊外に団地があり、沿線に学校もあるため、通勤、通学が主体。駅間の距離が短くある程度の逸走は想定される。このため、それを織り込んで運賃を設定しているところ。
[3] 再構築事業に対する補助については、25年度からは、財政状況の厳しい自治体が支援する場合に補助率をかさ上げしている(1/3→1/2)。
[4] 当初近鉄は路線の廃止を提案し、BRT導入の提案もしていたが、四日市市や周辺自治体、商工会等の存続を求める声もあり存続の方向となった。また、WILLER TRAINS(株)と四日市あすなろう鉄道(株)は、当面は安全・安定運行のため現行ダイヤを維持する意向。
[5] 自治会や学校関係者などから存続を望む意見があったとも聞いている。次回審議時に説明する。
[6] 次回審議時に説明する。
[7] 現在運行している北近畿タンゴ鉄道の要員を新会社に移管し、人材を確保したうえで運行することとしている(なお、北近畿タンゴ鉄道は沿線自治体の数が多いので同社が鉄道施設等を所有)。
等の回答を得た。
  

(注) 事案処理職員とは、運輸審議会一般規則第7条の2の規定に基づき、運輸審議会の指名を受け、指定された事案を処理する国土交通省職員のことである。

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