議事概要

遠州鉄道株式会社及び長崎自動車株式会社からの一般乗合旅客自動車運送事業の上限運賃変更認可申請事案に係る審議(第1回)

1.日 時:平成27年6月4日(木) 10時30分~12時00分

2.場 所:国土交通省 2号館14階 運輸審議会審議室

3.出席者:
<委 員>
 上野文雄(会長)、鷹箸有宇壽(会長代理)、松田英三、河野康子、根本敏則、山田攝子

<国土交通省>
 自動車局:廣田旅客課バス事業活性化調整官ほか
 事案処理職員:運輸審議会審理室 若林室長、林調査官、木村課長補佐

4.議事概要:
○ 自動車局が遠州鉄道(株)及び長崎自動車(株)からの一般乗合旅客自動車運送事業の上限運賃変更認可申請の概要等について説明した。

○ 運輸審議会委員からは、
[1] 路線バス運賃に係るブロック設定の考え方
[2] 上限運賃変更後の実施運賃の見込み
[3] 遠州鉄道のバス・電車共通ICカードの乗継等に係る特典
[4] 両地域において地域公共交通活性化再生法に基づく協議会が設置されているか。
[5] 長崎自動車が26年4月に消費税引き上げ分を転嫁しなかった理由
[6] 長崎自動車で起きた死亡事故の概要
[7] 最近の原油価格下落の燃料コストへの影響
等についての指摘・質問があった。

これに対し、自動車局からは、
[1] 合理化せずにただ運賃を上げるというのではなく、標準的な経営をすればコストがこの程度という比較をするためにブロックを設定しており、静岡県と山梨県は地域特性が似ているので同じブロックとしている。
[2] 実施運賃は別途届け出ることになるが、遠州鉄道は、当面は基準賃率が39円90銭、初乗り運賃が120円と聞いている。長崎自動車は、基準賃率が24円50銭、初乗り運賃が150円、特殊区間制運賃は据え置きと聞いている。
[3] 次回審議時に説明する。
[4] 次回審議時に説明する。
[5] 経営努力により運賃を現行水準に抑えたいという経営判断があったと聞いている。
[6] バスの運転手が、回送中に停車してテールランプを交換しようとしたところ、サイドブレーキをかけていなかったために車両が動き出し、慌てて止めようとして巻き込まれたもの。
[7] 燃費はコストの1割強を占めている。直近では原油価格が下落しているものの、円安の影響で相殺されていることに加え、長期的に見れば燃料価格は上がっている。
等の回答を得た。



(注) 事案処理職員とは、運輸審議会一般規則第7条の2の規定に基づき、運輸審議会の指名を受け、指定された事案を処理する国土交通省職員のことである。

 

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