国土交通省 国土交通研究政策所 Policy Research Institute for Land, Infrastructure, Transport and Tourism

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 国土交通政策研究所は、国土交通省におけるシンクタンクとして、内部部局による企画・立案機能を支援するとともに、 政策研究の場の提供や研究成果の発信を通じ、国土交通分野における政策形成に幅広く寄与することを使命としています。
  

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 ● 報告書概要


 産業構造の変化に対応した地域づくりのあり方に関する研究

◆要旨

1. 研究の目的

わが国の産業活力の停滞は、国内産業の技術水準を低下させ、また産業活動そのものの衰退を招くという、いわゆる産業空洞化によるマイナス影響の波及が懸念 されている。経済活動のグローバルな競争が進展していく中で、国内産業の空洞化を防止し、産業活動の生産性向上、高付加価値化を推進することは極めて重要 な課題と成りつつある。
このとき、わが国の国土やそれぞれの地域・都市が有する様々なポテンシャルを最大限活用し、国際的に見ても魅力ある産業立地環境を構築していくためには、 産業活動の基盤たる社会資本の整備水準は重要な鍵を握るものと考えられることから、産業空洞化の防止、産業構造の高度化に資する社会資本整備のあり方につ いて分析・検討したものである。

2. 研究の手法と結論

事業所立地等の企業戦略の動向と社会資本の関係を調査するために、製造業及び先端的なサービス業(頭脳立地法の対象となっている業種)に対するアンケー ト、及び、製造業を主要な産業とする6都市の自治体産業振興担当部門に対するヒアリングを実施。その結果、以下の結論を得た。

1. 厳しい経営環境の中においても、新規事業分野への参入意向や中小企業における国内での生産機能の強化意向など、積極的な構造転換の意向が見られる。

2. 新規事業分野への展開や高コスト構造の改善等に先導的な役割を果たすと考えられる経営・管理機能事業所、研究開発機能事業所、外資系製造業、並びに先端的なサービス業の立地の観点からは、インフラ基盤に対する要望の多様性が目立つ。

3. 基盤技術を担う中小企業の生産機能を強化するためには、特に道路を中心とする投資が有効。



◆発行

PRCNOTE第18号/平成10年3月

◆在庫

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◆詳細

表題、「まえがき」及び目次 (pdfファイル 479KB)
T本編
1緒論 (pdfファイル 154KB)
1.1本研究の目的
1.2本報告書の構成
2空洞化の現状と課題 (pdfファイル 2.4MB)
2.1空洞化の動向
2.2空洞化がもたらす影響
2.3空洞化対策の基本的方向性
2.4産業振興に果たす社会資本整備
2.5米国及びドイツにおける動向
3企業の経営戦略と社会資本への期待〜アンケート調査による分析〜 (pdfファイル 1.2MB)
3.1アンケート調査の目的及びフレーム
3.2企業の将来の立地戦略
3.3社会資本に対する企業ニーズ
4産業振興に資する社会資本整備の課題〜ヒアリング調査による分析〜 (pdfファイル 529KB)
4.1ヒアリング調査の目的及びフレーム
4.2産業空洞化の動向
4.3社会資本整備の課題
5結論
5.1産業空洞化と産業構造転換
5.2社会資本ニーズの分析
5.3産業構造の転換に資する社会資本のあり方
U資料編
1米国・ドイツの産業構造転換と産業振興政策の動向 (pdfファイル 2.5MB)
2企業の経営・立地戦略と社会資本整備への期待に関する企業アンケート調査 (pdfファイル 3.9MB)
3地域の産業振興と社会資本整備に関するヒアリング調査 (pdfファイル 2.9MB)