国土交通省 国土交通研究政策所 Policy Research Institute for Land, Infrastructure, Transport and Tourism

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 国土交通政策研究所は、国土交通省におけるシンクタンクとして、内部部局による企画・立案機能を支援するとともに、 政策研究の場の提供や研究成果の発信を通じ、国土交通分野における政策形成に幅広く寄与することを使命としています。
  

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 ● 報告書概要


 ポストペイ交通ICカードの即時発行に関する研究

  〜交通ICカードの複数通貨決済への対応について〜

◆要旨

 交通分野におけるICカードは、東アジア各国、地域で導入が進んでおり、わが国においても鉄道、バスを中心とした交通事業者により都市部を中心として全国規模での導入が進みつつある。さらに最近では、交通機関の乗車券としてだけでなく、コンビニエンスストアや飲食店といった商業施設等でも利用できるようになるなど我々の生活のキャッシュレス化が急速に進みつつある。
 こうした動きは、我々にとって公共交通機関だけでなく生活のあらゆる面での利便性を高めるものであるが、同時に海外からの旅行者にとっても、簡単に所有することができるのであれば、外貨から日本円への両替が不要となるなどわが国の利用者以上に利便性を高める効果は大きいものと考えられる。折りしも訪日外国人旅行者の増大を目指して「ビジット・ジャパン・キャンペーン(VJC)」に国を挙げて取組んでいるところであり、海外からの旅行者にとっても利用しやすい交通ICカードサービスを提供することにより、わが国における訪日観光客の受け入れ体制が充実され、訪日客の増大に資するものであると考えられる。
 国土交通政策研究所では、東アジア地域における円滑で活発な交流を推進することを目的として、平成14年度から東アジア地域における交通系共通ICカードの導入に関する研究を実施してきたところであるが、アジア各国で異なるICカード規格の統一化といった長期的な課題や、複数通貨間での決済といった課題が明らかとなった。
 このため、本稿では、事前入金を必要としないポストペイ方式の交通ICカードに着目し、このカードの決済手段として海外からの旅行者が持つクレジットカードを用いることにより、複数通貨間の決済の問題について解決を図るひとつの仕組みについて、検討した。
 また、本研究により、残された課題であった複数通貨間での決済についても解決策を示すことができたことから、東アジア地域における交通系共通ICカードの導入に関する研究については当面の課題の整理を終えたものと考えられる。



◆発行

国土交通政策研究第69号/平成18年6月

◆在庫

在庫有(重量:480g 厚さ:10mm) 報告書を郵送希望の方はこちら

◆詳細

詳細(PDF:7.3MB)

◆事後評価

内部評価シート(PDF:8KB)
有識者評価シート(PDF:12KB)
研究会名簿(PDF:12KB)