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● 報告書概要
マンションの適正な維持管理に向けたコミュニティ形成に関する関する研究 ◆要旨 マンションが主要な居住形態となるに従い、建物の適正な管理や防犯・防災、地域とのコミュニティの希薄化など、マンションをめぐる様々な課題が顕在化しつつある。このようなマンションを取り巻く多様な問題への対応策の一つとして、マンションでの居住者間のコミュニティや地域との良好な関係を日ごろから構築しておくことが有効と考えられている。
こうした問題意識を踏まえ、本研究では、管理組合を対象としたアンケート調査(約1,000件)、良好なコミュニティを形成している管理組合等へのインタビュー調査(約40件)等を通じ、維持管理とコミュニティとの関係を明らかにするとともに、適正な維持管理に必要なコミュニティの形成を促進するために取り組むべき事項をとりまとめた。
調査結果からは、良好なマンションコミュニティが管理組合活動の活発化、健全化に寄与している状況や、居住者間のコミュニティがマンション内の高齢者支援、防犯や防災対策、地域との連携など、建物管理以外の課題への対応にも発展する土台になっている実態が確認された。 また、居住者間のコミュニティを形成するための「初期設定」として、コミュニティ活動の場となる共用施設への配慮(ハード面)や交流のきっかけづくり(ソフト面)が重要であることなどが明らかになった。 これらを踏まえ、マンションの適正な維持管理を行い、生活の質を向上する上での居住者間の良好なコミュニティの「基礎体力」としての重要性を提示するとともに、管理組合や居住者、管理会社、分譲会社、自治会、自治体などが取り組むべき事項を、事例をベースにコミュニティのタイプ別、主体別に具体的にとりまとめた。 |
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◆キーワード |
分譲マンション、コミュニティ、管理組合、維持管理、地縁コミュニティ |
◆発行 |
国土交通政策研究第91号/平成22年5月 |
◆在庫 |
<在庫切> |
◆詳細 |
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◆事後評価 |
内部評価シート(PDF:116KB) 有識者評価シート(PDF:91KB) |