大臣会見

金子大臣会見要旨

2009年1月16日(金) 8:40 ~ 8:49
国土交通省会見室
金子一義 大臣

閣議・閣僚懇

 本日の閣議で当省に関連するものはありませんでした。閣議案件以外で私から2件報告がございます。「高速道路料金の引下げ」計画案につきまして、高速道路会社及び機構より、今日からパブリックコメントが開始されます。大きく分けて2つありますが、地方部の高速道路では、改めてでありますが、土曜日、日曜日、祝日、乗用車を対象に、終日5割引で上限料金を1,000円。平日は、トラックも対象に全時間帯で3割引。この対象は、料金所渋滞を考えてETC車を対象にすると。ETCを使う理由ですが、料金体系が異なる大都市圏の高速道路を跨いだ場合も、高速道路体系については一貫して1,000円という、跨いだ場合の地方走行分の料金についても上限1,000円にしたいという、例えば東北道から首都高あるいは圏央道に入って、そしてまた名古屋、東名に抜けていくという、首都高あるいは大都市圏の部分を除くことが出来れば、東北道と東名の両方で1,000円ということをやっていかなければ意味がないものですから、そういうことをやっていこうとするとどうしても料金体系が異なるものを跨ぐことに対応出来るのはやはりETCだということで、ETC車を対象にさせて頂きたい。そして、ETCの車載器購入者へ助成を考えてもらっています。さらに詳細については、後刻、事務方から説明をさせます。2点目でありますが、今週水曜日から「交通分野における地球環境・エネルギーに関する大臣会合」を開催させて頂いております。昨日の会議では、交通分野における気候変動・大気汚染問題に関して、各国からご議論、ご提言ありました。一国だけで解決出来る問題ではないものですから、先進国も発展途上国も協力しあってやっていこうという方向で、かなり活発な議論が行われていると思っています。今日も、私は会場に向かって総括的な議論を行った後、政治的なメッセージを出していくということで大臣宣言を採択する予定になっています。

質疑応答

(問)先程の上限1,000円という部分について、具体的な話はよく分かったのですが、大臣から実施に向けてどのような目的でこのようなことをされるというのを国民に対してご発言があればお願いします。
(答)せっかく造った高速道路ですから、より活用出来るようにしていきたい。特に、地方部において1,000円とすることによって、特に土日祝日を1,000円とすることによって、高速道路をより使い易くしてもらう。道路は決して無駄というものではないと。有効に活用してもらおうと。平日の場合には全体として3割の料金を引き下げることによって物流コストが下がりますので、今度の経済対策としてこの料金の引き下げを盛り込まさせて頂いたのですが、効果があるものと思っています。平日は主に物流対策として、コストの引き下げ、この引き下げによって鉄道料金との競争というインパクトにもなっていますから、全体としての交通体系、料金の引き下げに役立っていければ良いと思っています。

(問)鴻池官房副長官が週刊誌に女性問題を取り上げられて、官房長官からも厳重注意が出ましたけれども、このことについてどのように思われますか。
(答)昨日、鴻池官房副長官自身が会見をされていますので、私からこれについてコメントすることはありません。

(問)明日、阪神・淡路大震災から14年を迎えるのですが、この14年間で災害対策について進んだと思われる点とか課題として残っていると思われる点をお願いします。
(答)まだ公共インフラは必ずしも全部が復旧している訳ではないです。14年前に大変多くの犠牲者を出したことについては改めてお悔やみ申し上げます。被害に遭った方々の心の傷はなかなか癒えないと思いますけれども、しかし、経験を生かしてその後の復旧に、或いはその後の災害時の復旧に対しては、例えば東北にテックフォースというのを出したり、言わば経験に学びながら、災害対策というものに国交省として取り込む努力をしてきたのではないかと思います。ただ、阪神淡路大震災の災害そのものを受けたダメージ、被害については、公共事業インフラの部分では必ずしもまだ復旧出来ていないので、やらなければいけない部分はまだあると思っています。

(問)高速道路について2点伺います。1,500円で意向を示されていた本四について1,000円とされたのは、改めてそのように方針が変わった理由と、本州を端から端まで走って1,000円が、本州と四国内では海を渡るだけで1,000円というのは感覚的に非常に差別感があると思うのですが、この点についてご見解を頂きたいのですが。
(答)本四架橋にかかったコスト、これは決して本四だけではなく首都高にしても圏央道でもそうですが、造ってきた経緯というものがありますので、かつ、それぞれ民営化して会社が別々になっていますので、それぞれの会社で採算をきちん取っていくという、そういう中でどこまで対応出来るのかということがまずあります。もう一つ、当初1,500円で検討しておりましたが、四国の国会議員の皆様、知事会の皆様方も、これを機会に四国に人を呼び込むという、単に四国から出るだけではなく、四国に多くの観光客を呼び込みたいという色々なプランを用意されたという御努力がありましたので、1,000円で検討してもらうということで本四会社に試算を要請したところです。

(問)鴻池副長官の件ですが、会見では実際に釈明されているのですが、参議院審議がこれから始まるんですが、その影響についてどうお考えですか。
(答)それは、鴻池さんは副長官ですから、ここは御自分で判断されるでしょう。

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