(大臣)おはようございます。 本日の閣議は、当省に関係するもので、特にご報告するものはありません。私から、2点ご報告申し上げることがあります。昨日の夕刊、あるいは本日の朝刊、残念ながら、我が省の大幹部であります北海道局長品川守が、昨日、入札の妨害ということで逮捕されるという誠に残念な事件が発生をいたしました。平成17年当時の事件のようでありますが、事実関係は、まだ詳らかではありません。いずれにいたしましても、談合というものがあってはならないことでありますし、特に、それに官が関与する官製談合、もう言語道断ですが、こういうことがつい先頃にも北海道の農水関係で、職員が逮捕されたという大変衝撃的なことがあり、国民にお詫びをしたところであります。今回は17年当時の河川入札に関する談合ということで、我が省の最高幹部が逮捕される、誠に遺憾で、私は心から国民にお詫びを申し上げます。早速、昨日、省議のメンバーに集まっていただきまして、私から「我々の仲間であった局長が逮捕されるという残念なことが起こった。これは人ごとではない。我々一人ひとりが反省をして、二度と再びこういうことが起こらないように部下にも徹底をしてもらいたい。」ということを申し上げたところです。コンプライアンスの徹底、規律の保持、国家公務員にとって最も基本的な義務であります。私はそのようなことを申し上げたところです。再発防止のために、本省の中で、できれば事務次官中心に、対策本部を立ち上げて、いわゆる学識経験者も入っていただいて、本当にこれがどういう、事実関係は詳らかではありませんけれども、捜査には全面的に協力をしながら、事案の解明にも努力をし、そしてなぜこういうことが起こったのか、今後こういうことが起こらないためにはどうあるべきなのか、こういうことを十分に検討していきたい、対策を講じていきたい。それが地に堕ちしてしまった国土交通省の信頼を回復する唯一の道だろうと思っています。私は、省の中で、若くて、一生懸命徹夜してがんばっている人たち、あるいは現地を視察いたしましても、そこには本当に一生懸命やっている国士と言える人たちがいます。そういう人たちにとって、こういう不祥事は本当に、かわいそうです。私は、二度とそういうことが起こらないように、率先垂範して、反省し、がんばっていきたいと、このように思っているところです。
2点目のご報告です。6月14日に発生した、平成20年岩手・宮城内陸地震に対しまして、岩手県及び宮城県の両知事からの強い要請がありました。それは直轄事業施行エリア外ではあるけれども、今般のいわゆる河道閉塞に対処するためには、県だけの力では、緊急的な処置を講じるのは難しい、なんとか直轄で、砂防災害関連緊急事業ということで、直轄でやってもらいたいという強い要請を頂戴いたしました。そこで、我が方も、財政当局とも調整をいたしまして、河道閉塞で緊急に手を打たなければならないと思われる3箇所について、一つは祭畤のあの落橋した下流部分で、相当大きな土砂が河道を塞いでおります。この部分と、それからもう一つは、398号の花山ダム上流の2箇所、計3箇所につきまして、財務省と調整をして、直轄事業ということで、今日から着手をいたしまして、2次災害が起こらないように万全の手を打っています。詳細につきましては、後ほど、事務方から報告をしてもらいます。私からは以上です。